見出し画像

Nintendo Switchで見つけた、さりげないけど感動的なUIデザイン

この記事はちょっと株式会社の社員ブログで公開されていたものです。

こんにちは、ちょっと株式会社CDOの久保田です。

以前はゲーム開発会社に勤めていたので、ゲームのアートワークには常にアンテナを張って興味を持ち続けています。
そんな中、最近発見したNintendo Switch本体のUIデザインで、思わず「おぉ!」と唸ってしまったものを紹介します。

それは「ユーザーの消去」機能。

ユーザー設定の一番下にあります

極端に使用頻度が少ない機能だと思います。大半のユーザーは使ったことが無いのでは?

ユーザー設定情報には、プロフィール以外にもゲームのセーブデータやフレンド情報など、多くのデータが紐付いているので、間違って削除しちゃうと取り返しがつかないものだったりします。

間違って消しちゃった・・・って想像しただけで震えそう。
できれば触りたくない、できれば近寄りたくないような機能です。でも消去してみます。

まずはチェックボックスで同意確認

「ユーザーの消去」を選択すると画面が遷移して、同意確認のチェックボックスが出てきます。

当然のごとく同意確認が出てきて、同意チェックされていない場合は「つぎへ」ボタンがdisabled状態で押せません。
同意チェック後に次ページにある消去最終確認画面への動線ができる仕組み。

このステップだけでも慎重な取り扱いがされている印象です。

このユーザーを消去するはdisabled状態

そして最終確認の画面。
消去すると戻せないことを注意してくれます。ドキドキします。

注目は最終決定となる「このユーザーを消去する」ボタン。
画面が遷移した時点ではグレーアウトされたdisabled状態。

デフォルトのポジションは「やめる」になっているので、間違ってボタン連打してもキャンセルされる親切設計。
少しの間を置いて「このユーザーを消去する」ボタンがポジティブ状態になります。

押せない状態が約2秒間。
そして最も目立つようなカラーリングで強調。

「本当にいいの?? 大丈夫??」
Switch本体が最後に優しく、そして力強く問い掛けてくれている気がします。

一般的に不可逆な機能のアラート表示はポップアップでの確認をよく使いますが、このような逆にユーザーが押しにくいデザインにして軽いストレスを与える方法もあるのか!と目からウロコ状態で感動を覚えました。

テキストだけでこの感動は伝えきれないので、興味がある方は実際にやってみてほしいです。
おそらくSEも特殊で、この機能だけに使われていると思われる不快な音だったりします。

このような創意工夫や逆転の発想で大きな効果を発揮しているデザインが大好物です!
いつか自分でも作りたい・・・ってモチベーションが上がりますね。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?