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ちょっと気になったデザイン 2022年12月

chot Inc. デザインユニット

こんにちは、ちょっと株式会社の久保田です。

2022年が終わりますね。色んなことがあった1年でした。

今年も寂しい訃報や残念な世界情勢ニュースがたくさんありましたが、振り返ってみるとスポーツ関係が盛り上がった1年って印象があります。
オリンピックもW杯もあった。野球だと三冠王が出たし完全試合もあった。MLBもNBAも凄かった。あとボクシングもイクイノックスも凄かった。

スポーツのみならず大規模イベントが着実に戻ってきていて、暗く長かった時期から抜け出して明るくなってきた感じがします。
そんな2022年最後、12月に気になったものをピックアップしました。


積水ハウス『家づくりのあるあるFACT BOOK 2022』サイト

こちらのサイト
もうず〜〜〜っと見てられます。

凝りに凝った演出が素晴らしいのは言うまでもなく、そのアニメーションの間の取り方、スピード感やタイミングなど最高に気持ち良い。
一番目立っているのは印象的なアニメーションですが、レイアウトやフォント、カラーリングなど全ての要素が気持ち良い。

まずはパラパラとページが現れるトランジション、ザラっとした印象のテクスチャでタイトルにあるBOOKを強くイメージさせてくれます。
しかし下層ページは読み手を意識した控えめなデザインになっている展開も大好きです。

好きなポイントが多すぎて語り尽くせません。
全体的にフワフワとした浮遊感があって、マウスオーバーさせたらアニメーションもフワフワ。インデックスページなんてフワッフワですよ!
再生されるアニメーションはランダムだったり、ポインタに合わせて動いたりするし。

お堅い内容をこんなにも楽しく見せてくれるデザインに圧倒されました。
これ作るの大変だっただろうなって思うのと同時に、出来上がった時は最高に気持ちよかっただろうなって羨ましい気持ちになりました。


マクドナルド『#ダイジンといっしょAR』

マクドナルドと映画『すずめの戸締り』のタイアッププロモーション。
アプリ内には3つのコンテンツがあって、キャラクターと写真が撮れる「すずめレンズ」も楽しいのですが、今回注目したのは「 #ダイジンといっしょAR 」です。

ビッグマックのパッケージを読み込むとダイジンが動き回ります。
画面に映るのはダイジンとスマホ。鈴芽はスマホから声だけ出演です。

この『#ダイジンといっしょAR』はビッグマックのパッケージにあるロゴを読み込むことをトリガーとしています。
デザイン面というよりも、この仕掛けの巧妙さに唸りました。

つまりマクドナルドでビッグマックを購入した人だけがARを楽しめるようにしていて、『すずめの戸締り』ファンにはビッグマック購入動機になり、逆にビッグマックを購入した人には映画の宣伝になっています。
これぞタイアッププロモーション!と言える美しい座組み。

そしてARアプリ内で撮影すると画像が保存されるのではなく、直接Twitterにアップする仕組みになっていることでSNS拡散を主目的にしています。

このSNS拡散って手法が映画内のストーリーと見事に合致していて、映画の世界観の延長線上にあるように感じられます。
映画の中に入り込んだような錯覚を起こせるギミック、まさに「拡張現実」です。

劇中の鈴芽がビッグマックを食べる印象的なシーンにリンクさせていたりして、本当に一縷の隙もない完璧なプロモーションだと思いました。

同時期に公開されている『THE FIRST SLAMDUNK』でも同様にARを利用したプロモーションが展開されていましたが、こちらは上映終了後に配布されるARシートが必要。おそらく数量限定。
内容的にはプロモーションというよりも鑑賞者サービスの意味合いが強いのかもしれません。(ポカリも)

どちらの作品も後世に残るだろう傑作であることは間違いないのですが、ARプロモーションだけを比較すると『すずめの戸締り』の方が色々と計算されて一枚上手だなと思いました。
そもそも目的が違うので単純比較できるものではありませんね。

どちらもARの可能性が感じられたプロモーションでした。
そしてアニメ作品やキャラクターとARって組み合わせは相性抜群です。


国立科学博物館 特別展 「毒」

今月というか先月から交通広告で見かけて気になってました。
以前サンシャイン水族館でも似たような展示があって、それが子供たちに大ウケだったので、科学博物館のこの展示も時間が作って子供たちを連れて行きたいと計画しています。

この「毒」のロゴタイプがヤバいです。

これぞ毒ってイメージを持っている液体が垂れてる形状を使ってドロドロにするのは常套手段。だって毒だもん。

そしてドロドロに加えて横ラインの先端に付けている丸い部分がヤバい!
この丸いところ、なんか危ない液体がパンパンに破裂しそうな液溜まりのように見えます。こんなの無意識に嫌悪しちゃう・・・

さらにドロドロとパンパンだけじゃなく、鋭いところを極端に尖らせてるのもヤバい!
もうね、これが刺さりそうで切れそうで怖さしかありません。あぁヤダヤダ・・・

「毒」の一文字をシンプルな形状を組み合わせ流だけで、こんなにも恐ろしくしてしまうデザインアイデア、これ本当にすごいと思いました。

「特別展」「POISON」「Special Exhibition」の入れ方もオシャレ。
閲覧注意の公式サイトのKVビジュアルにある日付のラインだけカラーリングしてたりするのもオシャレ。

人間の潜在的な“何か”に直接アプローチして、怖いもの見たさな好奇心を刺激してくれる。そんな秀逸なビジュアルだと思います。


Nintendo Magazine 2022 Winter

毎年夏と冬に恒例となっている店頭配布冊子です。
内容はNintendo SWITCHのタイトルを紹介しているカタログなんですが、マガジンの名の通り雑誌体裁になっていてパラ読みでも楽しめるものになってます。
無料で配布するクオリティとボリュームじゃないんですよね。さすが太っ腹だなぁ

デザイン面をピンポイントでクローズアップするとキリがありません
凝ったビジュアルと美しいレイアウト、タイトルや見出しの装飾、罫線の入れ方、雑誌っぽいゾーニングなど参考になりそうなポイントばかりです。

子供の頃、毎年クリスマスシーズンの新聞に折り込まれてくるおもちゃ屋さんのチラシが楽しみにしていました。
今では得ることが出来ない最高のワクワク感、このマガジンから少し感じることが出来ました。
もしかしたら今の子供たちもこのマガジンでワクワクしてるのかもしれません。

現物を入手できなかったユーザーのためにサイトも公開されています。

画像化した見開きページでサイト構成されているんですが、ちゃんと目次にリンクが貼られていたり、「もっとくわしく」で関連ページへの導線が作られているところが親切です。
拡大しても画像が破綻していない点も見逃せないポイント。

スマホで閲覧すると見開きではなく片ページのみでの閲覧になっているのが少し残念ですが、それは端末の画面サイズを考えると仕方ないことだと思います。
横画面表示にしたら縦表示にするようにアナウンスが出るところも抜け目がないです。
スマホ縦画面に合わせた別UIも用意されていて、あらゆるところに気配りが施されている。

任天堂の凄みって、こういうところにある気がしてます。


・・・


個人的な目標にしていた年内20本アップが達成できました!

業務中の空き時間や移動中はもちろん、テレビを見ながらとか寝る前の布団の中とかで、1行だけ書いたりURLをコピペするだけとかコツコツとCraftに溜めていきました。

思いついたことや見たものをメモ感覚で書き溜めていくことは習慣になっているのですが、記事としてアウトプットすることには不慣れだったので想像以上に苦戦しました。

来年も可能な限り続けていければと思っています。
それでは。

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