東京ライブ後半
このライブ中に二組の友達が来てくれた。
一人目は元々僕の職場の同期だった人で、今は神奈川に住んでいる。
結構破天荒な人だけど、めちゃ優しい。
昔ハウスのDJをやっていて、好きな音楽のジャンルは全然違うのに見に来てくれた。
この人とは考え方が似ているので、話してて引っかかるところがなくて話しやすい。
そして顔や行動に出やすく、何を考えているのかわかりやすい。
しかも頼れる人で、僕が本当に悩んでいる時、ほとんどの人は話を聞くところで終わるのに(それでも十分ありがたい)、いつも具体的にアドバイスをくれる。
しかも、僕の気持ちや意見を尊重した意見なので、本当に助かっている。
この日はいつもとは立場が逆で、その子の嫁さんのお悩みを聞いていた。
結構苦労していて、僕はわかるわばかり言っていた気がする。
悩みの種も僕が二人暮らししていた頃の悩みとものすごく似ていた。
二組目は元々大学のサークルでバンドを組んでいた人たちだ。
わざわざ長野から来てくれた人もいた。
この人たちとの散歩がいつも面白くて、日常の景色から話題を作るのがうまい。
いつも歩いていた道でも、こんなに気づいてないものがあったんだなと気付かされる。
みんな疲れてあまり話せなかったけど、ネズミを見て騒いだりした。
ライブを見たあと、余韻に浸りながら、街の汚さや人の多さ、歌舞伎町の夜にちょっと飲まれていた。
24時間営業のマックに行ったのだけれど、なぜか蛍の光の店内放送で閉め出され、そのまま夜行バスで愛知に帰った。
前乗った夜行バスは元々のパートナーとの最後の機会だったのでよく覚えている。
あの頃でも体力的にだいぶしんどかった。
それでも夜行バスで帰るのは、大学生の深夜徘徊vlogを見て僕もまだまだ行けるはずと奮起したから。
無茶はしんどくても達成感が得られるので昔から好きだ。
バスに乗ったのだけれど、初っ端からライブの余韻に浸りすぎて、背もたれ下げていいですかを言う前に消灯してしまった。
これはやっちまった…。
案の定1時間程度眠れず後ろが寝ていると信じてそろそろと背もたれを下げていった。
ぼちぼち起きたり寝たりを繰り返してついたのは朝5時。
案外眠たくはなく、朝の気持ちよさが際立っていた。
セミの声もひとけもなく、気温も低く、日もまだ上がりきっていない。
ずっと嫌いだった愛知県の湿度の高さが気持ちのいいものに変わっていた。
自分だけ居心地のいい世界に飛んできてしまったみたいな、そんな気分になった。
そのまま満喫でシャワーして外へ出たらいつもの蒸し暑くて蝉が賑やかな外に変わってしまった。
またギラギラムシムシした1日が始まってしまった。
仕事は眠たさと余韻で全く集中できなかったけれど、まあたまにはいいよね。
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