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あるイラストの話。

あるイラストレーターの作品の著作権について思うことを書いています。
文才が全く無いので何も伝わらないかもしれませんが、お暇な時に読んで頂けたら嬉しいです。
ちなみに僕はイラストレーターでも何でもなく、ごくごく普通の人間です。

そんな普通の僕なんですが、昔はイラストレーターを夢見た時代もありました。ほんの数年で見事に挫折したのですが…。
挫折した理由の中で最も致命的だったのが″オリジナリティのあるキャラを描けなかった”です。
これが本当に難しかった…。
キャラの目ですら独創的になんて全然描けないんです。

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描いても描いても、いつか見た誰かのキャラっぽくなっちゃうんです。
今まで誰も描いたことのない目なんて存在しないんじゃないの??なんて思ってしまうほど。
どう足掻いても二番煎じになるっていうか…。
キャラの目を見ただけで「あっ、コレ誰々さんの絵だ!」ってなる作品を描いてる人とか良い意味で変態なんじゃないかと思ってしまう。

プロの人気イラストレーターさん達の作品を見ると、どれも個性的で苦労や才能が滲み出ているものばかりで、夢を諦めてからもネットやSNSでイラストばかり見て過ごしていました。

そんなある日、インスタであるイラストを見て衝撃が走りました。
そのイラストに描かれた人物やキャラクターは、どこからどう見ても藤子・F・不二雄先生の絵そのもの。始めはファンアートかとも思ったんですが、どうも様子がおかしい。

まぁでも、こんなデッドコピーを世間が許す訳ないし、きっと訴えられてすぐ消える。
本気でそう思ってたんですが、数年経っても消えるどころか人気はうなぎ上り。
遂には、ある有名ミュージシャンのCDジャケットまで手掛ける始末。

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一体何が起こっているのか?
幸いなことに、そのCDジャケットは著作権の関係で話題になり変更されたのですが、その後も、そのイラストレーターが罰せられることはなく、今も藤子先生のデッドコピーを描き続けています。

確かにオマージュやパロディと、デッドコピーの境界線は限りなくグレーゾーンです。
ですが、トレースや少しのアレンジを加えただけの作品が、これ程世間に受け入れられている現実が未だに信じることが出来ません。

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中国のドラえもんみたいなロボット猫や、オリンピックのロゴは問題になるのに、何故そのイラストは問題無いのか?

と、まだまだ思うことはあるのですが長くなるので、今後もこの場を借りて徐々に発言していきたいと思います。
それと同時に金儲けの為に違う容姿に変えられた藤子先生のエスパー魔美を、元の姿に戻す活動を始めました。
この絵を見て、この著作権問題を考える人が一人でも増えるきっかけになってくれれば嬉しいです。

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