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外国ではじめて合唱の練習をするときに気付いた日本との違い

似ていたことをご紹介した前回に続いて、今回は、シンガポールで合唱の練習に参加してみて、日本と違ったことを2つご紹介します。

1. iPadを見て歌う

練習場に入ると、iPadを手にしたり、譜面台に置いたりしているメンバーがちらほら。そう、電子楽譜を使っているのです。練習中に指摘されたことは、その場でiPadにメモ。今はスケジュール帳やメモ帳、書籍など、さまざまなものが電子化されていますが、シンガポールでは楽譜も電子化されていました。

日本でも、私が知らないだけで、電子楽譜が使われているのでしょうか?楽譜といえば、日本にいたとき、合唱団を掛け持ちしている人は、何冊も楽譜をカバンに詰め込んで、重い荷物を抱えて練習場から別の練習場へ移動していました。また、長い曲に取り組む場合には、ちょっとした辞書(辞書も、電子化されて久しいですが……)くらいの分厚さの楽譜を持ち歩いたり。あまりに重くて、手に持って歌っていると腕や手首が痛くなるので、私は楽譜を半分に裁断していました。

iPad自体もそれなりに重いので、重さの問題は残りますが、楽譜を何冊も持ち歩かなくて済むことはとても便利だと思います。楽譜を1冊忘れてきた、なんてことも無くなりますし、楽譜が増え過ぎて収納に困ることも無くなりますね。

調べたところ、Muzikseaという合唱曲楽譜の出版社があります。東南アジアではじめて完全電子化をした出版社です。

オンラインショップを見てみると、楽譜を購入できたり、

https://www.muziksea.com/3-shop

作曲家から楽譜を探すことができたり、

https://www.muziksea.com/composers

パートナー関係にある合唱団や、合唱関連の団体が紹介されていました。

https://www.muziksea.com/content/4-partners

見たところ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポールの現代作曲家の曲が扱われていました。オンラインで電子楽譜が購入できるので、例えば日本の合唱団が、日本にいながら東南アジアの合唱曲に触れることもできそうです。

2. 極寒

2つ目の違いは、練習場が極寒であることです。

アジア各地を訪れたことがある人はご存じかもしれませんが、室内は極寒です。シンガポールは常夏ですが、ショッピングモールやオフィスに入ると冷房がかなり効いているので、上着は欠かせません。慣れない外国人にとっては、つらい寒さです。オフィスではフリースやダウンジャケットが手放せない、という日本人の声を聞きます。私自身も、職場ではウールのカーディガンやカシミアのストールを愛用しています。まさかと思いつつ、念のため日本から持ってきてよかったです。

最初の練習の日、私は油断して忘れていました。ここがシンガポールで、室内が極寒だということを。ショッピングモールを小一時間歩き回って帰ってくるときのような服装で出かけていったら、大失敗で、数時間の練習の間にすっかり冷え切ってしまいました。

それからは、保温性のある水筒に温かいお茶を入れて、防寒になるストールや上着を持って練習に行っています。

3. おまけ

8/24にシンガポール保健省(MOH)から発表があり、本日8/29から、屋内でのマスク着用が任意になりました。※医療施設や公共交通等の一部の施設を除く。

屋外でのマスク着用はすでに任意ですが、ついに屋内でも規制が緩和されます。まだ実感が湧きませんが、制限がなくなるのはうれしいです。

この動画の最後のように、マスクを外せる日が来たのでしょうか?

信長貴富 作曲、栗友会合唱団 演奏の「君の川柳」です。笑ってしまうものからしんみりするものまで、団員から集まった川柳がテキストになっています。集まることができない時期に、一人ひとりが録音した声を集めて編集されて、合唱になっています。工夫されている動画も見どころのひとつ。まだご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。

https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/emerging-safer-and-stronger-together

シンガポール保健省(MOH)のWebサイト。

We will remove the legal requirement for mask-wearing in indoor settings from 29 August 2022

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