暗闇で気づく ことばに感情をのせる大切さ
読んでく下さりありがとうございます。
コミュニティメンバーと一緒にdialogue in the darkを体験してきました。
「ゆるめながら五感をとぎすます」というまさにホームページに書かれているそのままの体験ができましたので、気づきをメモしておきたいと思います。
dialogue in the dark - 視覚が失われた世界
最近『真の暗闇』を経験しましたか？
dialogue in the darkの暗闇は本当の暗闇なのです。
手を目の前にかざしても何も見えない世界。
まさに『真の暗闇』です。
黒しかない世界…いや、黒でもないのかもしれません。
ブラックホールのように吸い込まれそうな闇。
部屋を移動するのも大変です。
目の前に壁があるかもしれないし、段差があるかなんて全くわからないのですから。
最初は視覚が失われた中で不安しかありません。
でもしばらくすると体が慣れてきます。
そして気が付きました。
時間がゆっくりと流れている。
日ごろは通勤で移動＋Voicyでニュース＋スマホで連絡…なんて日常だと思いますが、この圧倒的な暗闇の中では何もできません。
1分がものすごく長く感じる時間です。
五感がとぎすまされていく
そんな暗闇にいると、五感がとぎすまされていくのがわかります。
触覚：水のかたさを感じる
最初は足の裏の触覚です。日ごろ足裏の触覚を自覚することはないですよね。でも暗闇の中では違うのです。いま自分がどんな場所に立っているのか、足裏の感覚で理解します。
そして手の触れる感覚も変わります。
同じ水面に触れているのに、手のひらと手の甲で『水のかたさ』が違うのです。『水のかたさ』を意識したことがありますか？私は初めての経験でした。
聴覚：相手との心理的距離を聴きとる
次に聴覚が変わります。
目の前に壁があってもわからない暗闇の中では、声が相手を識別する大切な情報になります。
相手の物理的な距離も、感情のような心理的な距離も聴覚から知ることが出来ます。声から感情まで読み取れるなんて、知ってましたか？
味覚：味の深みを知る
暗闇では味覚も変わります。
きっと暗闇で不安だったのもあると思います。
いつも食べているものの、深みがまったく違うことに気がつきます。
臭覚：場の雰囲気を嗅ぎとる
最後は臭覚です。
いつも色々な香りを感じているはずなのに、全く意識したことはありません。
それが情報が少ない暗闇の中では貴重な情報源になります。
そして、日ごろ自分がどれほど豊かな世界を無視してきたのか気づくきっかけになりました。
食事の香りや、花の香り、街の香りとか、色々な大事なものを無視して生きているのは残念だと思うようになりました。
一歩先がわからない暗闇だから見える世界
今回のdialogue in the darkを経験した学びを２つ共有したいと思います。
白杖が最強
『真の暗闇』を歩くのは不安しかありません。
その中で渡された白杖の効果に驚きました。
一歩先がわかるだけで、心の不安が軽減されるのです。
白杖からは色々な情報がわかります。
たった一歩先ですが、杖で探ることでその場所が安全であることがわかります。
段差も教えてくれます。何か落ちていないかもわかるのです。
この安心感は最強です。ただの棒をこれほど頼もしく感じたことは初めてです。
そしてわかりました。
「この感覚は人生と同じだな。」と。
あたらしいことを始める時は一歩先もわかりません。
その時に、ただの棒なんだけど、少しでも先がわかる手段があると安心感が全く違います。
近くに自分のことを理解してくれる人がひとりでもいると、人生に対する不安はものすごく軽減されると思います。
さらに新しいことをはじめる時に、親しい人がひとこと声をかけてくれるだけで自信につながります。
お金や労力などすごいサポートでなくても、ほんの小さな声掛けだけで人に自信を与えることができると言うことに気がつきました。
声は思っている以上に色々な情報を届ける
「もう少し前ですよ」、「私が手をつかむので大丈夫ですよ」こんな短いひとことが、暗闇のなかでは何よりもうれしくなります。
そして、声には言葉が表す意味以上のその人の本質のようなものが伝わることが暗闇でわかりました。
相手を思いやる気持ちは声にのってきます。声のトーン、スピード、波動…そこには言葉の意味以上の価値があります。
だからこそ、自分が言葉を発するときにもしっかりと『感情』をのせて相手に届けたいと思うようになりました。
「頑張って」、「応援しています」、「大丈夫」、「ありがとう」。どれもしっかりと感情をのせて話すことが出来るはずです。そうできるように、相手に向き合って言葉を発していこうと思えたのが、今回のdialogie in the darkの一番の学びでした。
今日の質問
伝えたい言葉を本気で出せていますか？
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