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BTS、ホンダVEZEL、B'z解禁、衝撃のあの結婚報道……。みんなの「書きたい音楽」を探る【2021年5月】

Chooning Trends

音楽SNS「Chooning」は、楽曲に関する様々な投稿が集まるプラットフォームです。日々の投稿の内容は、アーティストの意図を考察した批評、その音楽を聴くと思い出す私的なエピソード、日々の雑感を音楽に託した日記など、多岐に渡ります。

ここでは、そんな投稿の数々を集計し「Chooning Trends(チューニング・トレンド)」として発表します。ORICONやBillboardのランキング、YouTubeやストリーミングの視聴数では「聴かれている音楽」が明らかになります。『ミュージック・マガジン』や『ROCKIN'ON JAPAN』の誌面からは「聴くべき音楽」が浮かび上がってくるでしょう。私たちの持つデータからは「書きたい音楽とは何か?」というテーマに迫ることができます。

個人が自らの言葉で言及し、記録しておきたいと思う音楽は何なのか。人気の音楽や評判高い音楽とは違った作品が挙がるかもしれません。Chooning編集部では、こうしたデータを用いて「音楽と人間の関係性」を探っていきます。どうぞ、みなさんも一緒に考えてみてください。

4月のChooning Trendsはこちら↓

Chooning Trends -2021/5
「投稿の多かった楽曲」

3位 BTS「Butter」

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今、世界で最も注目を集めるアーティストといえば韓国発のボーイズグループ防弾少年団(BTS)でしょう。5月21日にリリースした「Butter」は、YouTubeの配信では1日で1億820万回再生を記録。Spotifyの配信では公開初日に1100万回再生。前作「Dynamite」からの期待を見事に上回り、ギネス記録を5つも更新したとのこと。

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2位 STUTS & 松たか子 with 3exes「Presence I feat.KID FRESINO」

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先月に引き続き、『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌である「Presence I」が多く投稿されました。坂元裕二の巧みな脚本で各種SNSがザワついている中、Chooningでもネタバレに配慮した投稿がちらほら。KID FRESINOから始まり、BIM、NENE、Daichi Yamamoto、T-Pablowと、豪華な名前が連なるエンディング・シリーズもHIP-HOP好きの耳目を集めているようです。今後Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ……の配信があると考えると、来月のチャートにも食い込んでくるかもしれません。

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1位 藤井風「きらり」

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ホンダ VEZELのCMソングに書き下ろされた藤井風の新曲「きらり」が、5月のChooningで最も投稿された楽曲となりました。VEZELといえば、Suchmos、SIRUP、King Gnuなど、その後大きく羽ばたいた若手アーティストを起用しています。「日本のポップシーンを……」など(いささか過剰な)期待をされている節もありますが、今回の新曲は、小さな方向転換も見せつつも期待に応える佳作でした。

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Chooning Trends -2021/5
「投稿の多かったアーティスト」

3位 藤井風

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2020年5月20日にリリースされた1st.アルバム「HELP EVER HURT NEVER」からちょうど1年。人気が衰えるどころか、アーティストとしての足場が確実に固まってきたような感もある藤井風が第三位となりました。先述の「きらり」のリリース効果か、過去のカバーアルバムを改めて発見したという投稿もありました。

2位 B'z

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800を超える全楽曲がサブスク解禁されたB'z。音楽ストリーミングサービスAWAのリアルタイムランキング「THE HOT 100」では、1位から100位まで全てをB'zが独占したという衝撃的なニュースもありましたが、Chooningでは様々な世代のB'z観が語られています。

1位 星野源

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5月19日の16時すぎ、メディア各社が星野源と新垣結衣の結婚を一斉に報道し、日本中が祝福と驚きに包まれました。報道直後からChooningでは、困惑をあらわにするような投稿から素直に祝福する投稿など、様々な感想に溢れていました。楽曲がどれか一つに集中することも無かったのは、「星野源らしさ」が彼の作品の全てに通底している証左でもあるように感じられます。

総合考察

星野源が1位になったように、著名人の印象的な出来事があると、それにまつわる楽曲が投稿される傾向があります。例えば、田村正和の逝去が報道された際には「古畑任三郎」のサントラが投稿されました。芸能と音楽は分かちがたく結びついているので当然といえば当然かもしれませんが、音楽の与える印象の大きさについて改めて考えさせられます。

今年も半分が終わりましたが、後半はどんな音楽的出来事があるのでしょうか。「時代を映す鏡」である音楽を「書き記す場」として、今後のChooning Trendsもご期待ください。

Chooning 編集部


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