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週日記 2024.04.07 - 13

04/07 Sun.

午前中はてるえちゃん・かねとき親子(唯の友だち)と一緒に公園で遊んで、お昼を食べてから教宗寺の花祭りへ向かう。つかまり立ちをしている蒼空にとって最後のハイハイレースだったけど、マイペースを貫いて時間内にゴールできなかった。1歳になってますます「赤ちゃん」という言葉が似合わなくなってきて寂しい。夕方は自治会の役員会に出て、夜はゆうきさん(フリーランスのベビーシッター)から自身が主催するイベントの相談。「若者の更生支援に取り組む方のドキュメンタリー映画の上映会をしたい」と事前に言われていたけれど、デリケートな問題を知見のないまま取り組みたくなくて、ゆうきさんが更生支援に重きを置いていたら断ろうと思っていた。けれども、どちらかというと未然に防ぐ大切さを伝えたいとのこと。まち単位の子育て支援であれば助けられる部分もあると思ったから受けることにした。今までの僕なら「声をかけてもらったからには…!」と断る選択肢を持たないままこういう場に望んできたけれど、自分が大切にしたいもの、心置きなく応援できるもの以外はきちんと断ろうという心持ちになれてきたと思う。断るにはそれ相応の体力を使うし、それが嫌でイエスマンになっていた節も大いにあるから、僕にとっては大きな変化だ。

04/08 Mon.

唯の仕事が休みだったので、楓芽も蒼空もお休み。だからいつもよりゆっくり起きて、のんびり仕事に行った。夕方はスタジオマリオで蒼空の初節句の写真を予約していたみたいで、撮影終わりに晩ごはんと買い物を済ませて家路に着いた。この間スマホを見る時間を減らそうと思ってInstagramとYouTubeを除いてほとんどのアプリをiPhoneから消したのだけど、Instagramでやたらと軟式globeの動画が流れてくるようになった。YouTubeで見たこともなければ、検索をしたこともなくて、本当に何故だかは分からない。ただ僕の心をぎゅっと掴んで離さない懐かしさだけが爆発していて、意味もなく見続けてしまった。最近はフェスにも出ているらしい。読書に耽る時間は近いようで遠くて、和美さんがシェアしてくれるおもしろそうな記事たちが僕の好奇心を繋ぎ止める。

04/09 Tue.

朝から限界が来たので、午前休を取って病院へ行く。ここのところ大袈裟に病気だ、病気だと日記に書き連ねていたけど、正体は皮膚炎だった。夜もまともに眠れないところまできていたし、睡眠以前にただ暮らしてるだけなのに常に気が散っている状態。皮膚とか、症状というよりストレスの限界が来てしまったという感じ。おかげで日記を書こうにも集中できなくて、木曜日のお昼休みになってようやく振り返ったところ。僕は行動が制限されるよりも思考が何かに支配されることの方が耐えられないらしい。

04/10 Wed.

福岡まで日帰り出張。「日帰り」まで打ち込んだあとの候補が「温泉」だった。日帰り温泉だったらよかったのに。到着してからお昼過ぎまで現調をして、遅めのランチで資さんうどんを食べる。お迎えがいつもより30分遅かったからか、楓芽がちょっとだけ寂しそうだった。日記を書くことで毎晩その日のことを振り返る習慣が楽しいと思えるようになったのに、今は何を考えていても皮膚炎がちらつく。週末までには治ってくれるといいな。

04/11 Thu.

今日は一番しんどかった。お風呂と家事を早めに済ませて、唯に悪いなと思いながらもリビングでごろり。楓芽と蒼空に遊んでくれとせがまれるかなと思ったけど、楓芽は工作に勤しんでいて、蒼空はおもちゃ箱からおもちゃを取り出しては放り投げている。これなら大丈夫だと油断していたら、蒼空が取り出したおもちゃを僕の口に突っ込んできたり、目潰ししてきた。こういうときは決まってオーバーリアクションするのだけど、その様子を見ていた楓芽が「楓芽ばんそうこう!」と言いながら僕のみぞおちに倒れ込んでくる。父親を公園のアスレチックみたいに使うな!と言いかけたけど、僕自身は特に動かなくてもいい。それが楽しいのならそのままでいっか。そう言えば楓芽を迎えに行ったとき、同じクラスの男の子から「う〇こマン!」と言われた。皮膚炎が治ったら追いかけ回してやろう。

04/12 Fri.

朝からお弁当を作っていると限界を超えた限界がやってきて、痛みが僕の身体と思考を苛む。やむなく仕事を休んで病院に行くと、ちがう薬を出してくれた。患部を床や壁につけないように、何にも触れないように意識して過ごしたら少しだけ楽になった。土日で治ってくれないと来週の仕事にも差し支えるから絶対に治そうと心に決める。僕の意思が反映されるのならとっくに治っているのだけど、これ以上続くと週日記が闘病日記になってしまう。それは死活問題だし、何より原因が分からない。寝転がっているともりきちから相談LINEが来てちょっとだけ電話した。そのうちエッセイにしようと思う内容だった。

04/13 Sat.

朝から楓芽が恭一とほなみちゃん(義弟夫婦)のところへ、昼から唯がエステに行ったので、蒼空とお留守番の1日。日に日に「歩いてやろう」という気概が見える小さな親方は、今日も色んなところで楽しそうに伝い歩き。夜になって唯が義母にテレビ電話をしていると、ついに1人で立って歩いて見せた。幼いほど目に見える成長はたくさんあるけれど、その一つひとつが一瞬で過ぎ去ってしまうから寂しくもある。嬉しいと寂しいが共存する瞬間を親心と言うのだろう。僕たちの言葉をよく聴いている楓芽がいなかったので、ここ最近でお互いもやもやしていたことを唯と話し合った。「こうしてほしい」「ああしてほしい」を伝える前に、相手の言葉や行動の意味に耳を傾けることで僕たちの関係は保たれていて、歳を重ねるたびにその大切さを肌で感じている。初めて出会ってから24年の歳月は、僕たちを確実に大人にしていた。

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