週日記 2024.01.07 - 13

01/07 Sun.

唯が「明日の移動書店のPOPを作ろう」と言ってくれたので、買い出しのために夢彩都まで行く。それから消防車を見たいという楓芽を連れて出初式に行って、消防車両ともりきょん、それからろんさんと写真を撮った。帰りにベイクに寄ると、かいかい・さやさん・あっくんとばったり会う。おいしいパン屋さんはみんなを惹きつけちゃうんだろうな。唯と蒼空を自宅で降ろして、実家で楓芽をお昼寝をさせながら納戸の片付け。小学校2年生の頃の『あのねノート』（日記の宿題）が出てきて、そこには夢彩都へ買い物に行った話が書き記されている。自分が買うものは大してないはずなのに、僕はかれこれ20年近く夢彩都に通い詰めているらしい。

01/08 Mon.

今年初めての移動書店。雑誌を抱えたもりきょんと2人で準備をして、開店に合わせてこども店長（楓芽）が合流した。相変わらず「いらっしゃいませ～！」が賑やかで、吹き抜けの建物に楓芽の声が響き渡る。午前中はタックさんとアドさんが『たびのはじまり』を買ってくれた。本の寄付を募ったときに一番に連絡をくれたのが2人で「いつか遊びに来てくれたら嬉しいなあ」と思っていたから本当に嬉しかったし、屈託のない笑顔が本当に素敵。それからお昼すぎまでフレスポへの客足も伸びずに退屈していて、まなさん夫婦のお店（薬膳カフェwu）のカレーを食べたところで完全にのんびりモードへ突入……しそうなタイミングでたくさんの人が足を運んでくれた。驚きと嬉しさが僕たちをぎゅうぎゅう押して、気づいたら終了時刻を迎えてしまう。こども店長の一生懸命な接客と、唯がつくってくれたPOP、それからもりきょんが持ち込んでくれた新しい風（雑誌）が混ざりあう最高の初売りでした。

01/09 Tue.

今日から仕事が本格的にはじまる……という感じもなくて、いつも通りの心持ちで出社する。いまの仕事になってから気持ちの浮き沈みがほとんどなくて、どんなに楽しい休日の次の日でも、大型連休のあとでも、不思議なことに憂鬱な気持ちにならない。「仕事か休みかどっちがいいか」と言われれば迷わず休みと言うけども。お昼休みに家に帰ると唯が「蒼空のおもちゃを買いに夢彩都へ行きたい」といったので、仕事終わりに家族でお出かけ。昨日の移動書店をがんばった楓芽にお小遣いを、そして僕のやりたいことを応援してくれる家族にささやかな晩ごはんをご馳走した。お目当てのおもちゃは売ってなくて、移動書店で使うPOPの参考になりそうな本をみんなで選ぶ。家族で出かけたときに本屋さんへ行くのは少しばかり後ろめたさがあったけど、こうしてみんなで本屋さんをぐるぐる回る時間はとても新鮮だった。

01/10 Wed.

いつもより早く家を出て、現地工事へ出向く。昨年10月にこっぴどく叱られた場所だったから少し憂鬱だったけれど、今回は何事もなく終えられた。でも楽しくはなかった。夕方は家族で福田のダイレックスまで買い物に行って、福まん家の唐揚げをつまみながら家路に着く。近ごろは楓芽が本当に穏やかで、それは僕たちが穏やかであるからに他ならない。僕たちは自らのことを心が広いとは思わないけれども、1日の中で心にゆとりがある時間は必ずあって、それを子どもたちへ向けられたらみんなハッピーだ。

01/11 Thu.

唯が朝からお弁当をつくっていて、いなくなったと勘違いした楓芽の泣き声で目が覚めた。蒼空も起きてしまって、ばたばたと準備をして仕事に行くとお弁当を忘れてしまった。唯にお弁当を会社に届けてもらって席に戻ると「ズボンがつんつるてんだよ！」とLINEが来たので「作業着のズボンは機械に巻き込まれないために短めにできてるんだよ」と返す。僕もついこの間知ったばかりだった。夜になって「今日こそは早めに寝よう」と心に決めて布団に入ったけど、勉強のあとに腹筋ローラーをしていないことに気づく。友だちから相談のLINEが来たので電話をして、改めて布団に入って日記を書いている。ああ、保湿もしていなかった。歯磨きはしたから寝よう。もう1時だ。

01/12 Fri.

夕方に子どもたちのお風呂を済ませてから、スーツ姿の州聖を招く。来てもらった目的は車両保険の更新だったけれども、到着するや否や楓芽にたたかいごっこを挑まれ、マリオブラザーズを一緒にやろうとせがまれ、終始遊び相手に没頭させてしまう。みんなで食卓を囲んで、それからようやく保険の話をした。「保険会社に勤める友だち」は何となくいいイメージがなくてこれまで躊躇していたけど、終わってみればお願いしてよかったなあと思った。その理由は「州聖だったから」に他ならないのだろうけど。お開きしてからは消防設備士の勉強を進めようと意気込んでいたけれどあんまり身が入らなくて、火曜日に紀伊國屋書店で買ったイラストの教本を見ながら絵を描いてみた。おしゃれな線画をさくっと描けちゃう人になるには時間がかかりそうだ。目を引くPOPを作りたいとか、地域を絞って配達をしようかなあとか、ここ最近は移動書店のことを考えるのが楽しい。誰かにこの話をたくさん聴いてもらえたら、たぶんもっと楽しい。

01/13 Sat.

久しぶりに体育館を借りて、恭一とほなみちゃんと我が家の6人でバスケとバドミントンをする。バスケットボールを持ったまま走り回ったり、みんなの身体を掴んで離さなかったりとやりたい放題の楓芽だったけど、楽しそうに運動しているのがとってもよかった。そして僕たちは間違いなく筋肉痛になるだろう。夕方はココウォークでお好み焼きを食べて、新しいスニーカーを買った。おもちゃのあおきを満喫した楓芽を急いで連れ帰って、夜は快さんと子育て支援センターでの移動書店の打合せ。せっかく出店するのだから…と考えすぎそうになったけれど、快さんの「力を入れすぎずにできたらいいね」というひと言で心持ちがすっと軽くなる。絵本の読み聞かせが大切なのはみんな分かってるとか、妊婦さんが気軽に足を運べたらいいなあとか、同じ温度感で話が進んでいくのを感じて「声掛けてもらえてよかった～！」と心の中でガッツポーズした。いまの熱を大事にしたいから、今日は夜更かししてフライヤーをつくろう。