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『正欲』感想 誰が主人公か

『正欲』、この物語が重く心にのしかかるのは何故だろうか。 「深くて考えさせられる」という浅く何も考えてないような感想がSNSにチラホラ見受けられるが、いったい何か多様性に対する考え方がこの映画によって前進したのだろうか。 そもそも前進するものなんだろうか。 個人が多様性をどう捉え生きていくかについて、この物語が提示したのは、水フェチの2人が異性愛者のする性交を擬似的に真似た場面にあると思う。 私たちは理解し合える人と生活を保障し合い、理解できない人たちのことを(排他的と

    • 兎、波を走る感想(サッと見ることの危険性)

      8月12日の18時〜(大阪@新歌舞伎座)の回見てきましたー。25歳社会人男性です。なお初記事です。 いろいろモヤモヤをプレゼントしてもらえて、非常にいまネガティブケイパビリティです。 (ネガティブケイパビリティとはなんぞや) 掴みどころが難しい作品なので、あくまで私個人の理解をまとめてみます。 以下ネタバレも含むので見てない人は注意です。 私が注目したのは、以下2点 ①檻から抜け出せなくなる母親 ②サッと見過ごす当事者でない私たち です。 どういうことかというと

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