見出し画像

『ポケモンユナイト』をプレイして気づいたこと、感じたこと

『ポケモンユナイト』をマスターランクまでプレイしました。

以下は『ポケモンユナイト』の僕の現時点での感想です。攻略的要素は含まず、『ポケモンユナイト』の、気づいたところ、気になったところなどを書いています。基本的に読んで役に立つということはなく、あくまで私見がだらだらと書いてあるだけなので、それを読みたい人の購入を推奨します。

攻略的なことははてなブログの方で書いてるのでそちらをどうぞ。

カイリキーになれる

もうこれ。まずこれ。アイアムカイリキー。昔『名探偵ピカチュウ』の感想として『交通整理するカイリキーは神』って書いたことがあるくらい、僕はカイリキーが好きなんですけど、カイリキーをゴリゴリ自分の意思で動かして、それで対戦できるのが神。

なんかわかんないんですけど、カイリキー使って遊んでると自分もカイリキーになってくるんですよ。あります?生きててカイリキーと同化する経験。ピカチュウのお尻追い回しながら「ウオオオオオ」とか言っちゃう。ピカチュウのお尻はともかくカイリキーで相手のポケモンを蹴散らす感覚は本当に楽しくて最高です。この一点のみでも万人におすすめできるゲームです。

ポケモンの文脈を使ってゲームの説明をすることに成功している

例えば「状態異常になった時に攻撃力が上がる」という能力のことを考えてみましょう。これは言葉通り説明するなら、「どく、やけど、まひを受けている時、攻撃力が〇〇秒△△上がる」とかでしょうか。読めばなるほどな内容ですが、これが直感的かと言われるとそうではない気もします。

これを本家でレーティングをたしなむような『ポケモン』プレイヤーの世界に持ち込んで説明しようとするとどうでしょうか。「こんじょう」の5文字で説明が可能です。「こんじょう」を持っているポケモンは状態異常にかかると攻撃力が上がる。そのことを「こんじょう」として表現して伝わる人はいるわけです。

僕たちは同じジャンルのゲームを新しくプレイするとき、しばしば今までやっていたゲームの表現で例えようとします。例えば「ヴォルカニックヴァイパー」は「昇竜」だし、「2コスト2/2バニラ」は「灰色熊」です。

今の『ポケモンユナイト』で「イニシエート」だとか「ADC」だとか意味不明の用語を連発されうんざりしている人も少なくないでしょう。MOBA経験者がなぜそういった単語を使ってしまうのかというと、それが最も簡単に、それでいてわかる人間には共感を得られる唯一の表現だからです。

僕は『ポケモンユナイト』に関する記事を書く時、できるだけMOBAになじみのない人にはわからない用語を使わないようにしています。正直いちいち「タワーダイブ」の代わりになる表現を考えるのはめんどうな作業です。「バックラインを狙う」の代わりに「耐久度の低いポケモンを狙う」と書き換えることはできますが、ニュアンスは微妙に変わってしまうし、言葉を変換する作業は責任を伴う面倒な工程です。

僕が言いたいのは、変換のむずかしいMOBAの用語や知識はめちゃくちゃたくさんあって、それらがMOBAのハードルとして立ちふさがっていたけれど、『ポケモンユナイト』はその説明の一部を「ポケモン」で解釈でき、それが素晴らしいことだ、ということです。

《強力な光の束を発射して攻撃し、範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与える。アップグレード後は、わざの待ち時間が短くなる。》

という説明を、

ラックスのウルトとかヴェル=コズのウルトだと表現できると同時に、

フシギバナの『ソーラービーム』

で説明することも可能だということです。ソーラービームと言えば貯める時間がある代わりに高威力の草タイプの技です。見た目的にもビビビビビとビームが出るあの技です。それがイメージできる人はこの世にたくさんいるんです。ラックスのウルトを想像できる人よりも。

バリヤードはどんなポケモンでしょうか。壁を貼って相手を翻弄するポケモンです。サンダーはどんなポケモンでしょうか。伝説の強いポケモンです。それら説明の一切合切を、『ポケモン』で省略できること。これこそが『ポケモンユナイト』の大きな魅力の一つだと僕は考えます。

『ポケモンユナイト』は課金ゲーか?

Twitterで「ポケモンユナイト」「課金」と検索すると、「課金ゲーすぎるので『ポケモンユナイト』はクソ」、という多くの指摘を見つけることができます。

ここから先は

2,321字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?