暗めな邦画が好き
はじめに
先日記載した記事にて、一般海老さんにリクエストいただいた当記事、果てしなく後回しにしてしまいすみません。色々他ごとやっておりました。やります。
僕は一般的に『胸糞映画』に位置付けされる映画が好き。何故好きなのか、理由を説明する。個人的なポリシーで、胸糞映画という呼び方はあまり好きではないので、後続では『暗めな邦画』と呼ぶ。
暗めな邦画とは
まず、暗めな邦画の定義。
暗めな邦画とは、『胸がえぐられる表現を通じて、伝えたいメッセージが明確な映画』と定義してみる。
※胸がえぐられる表現の成分ワード→偏見、マイノリティ、生きづらい、悲しさ、怒り、辛い、復讐、ハラスメント、劣等感、いじめ、障がい、死、虐待、洗脳、サイコパス、売春、薬物、性的マイノリティ、犯罪
暗めな邦画の魅力
暗めな邦画の魅力は以下である。
・共感できる
めちゃくちゃネガティブな成分ワードを並べて共感できると言っていると、ヤバいやつだと思われかねないんだけど、実際ヤバいやつなのかもしれない。
自分の性格は正直曲がりすぎていて、常に劣等感を感じているし、物事を素直に捉えられない。そんな僕なので、暗くて胸がえぐられる系の映画に強く共感し、魅力を感じることが多い。僕はこんな自分の性格が嫌いだが、こういった映画を観ると、自分と似た境遇や性格のキャラクターが、同じようなことで葛藤し、乗り越えることもあれば、乗り越えられないこともある。そこに、僕は共感することができるし、メッセージを受け取ることができる。だから僕は、暗めな邦画が好きだ。
・邦画の真骨頂
暗い映画は、間違いなく邦画が最も得意とするジャンルである。真面目な人が多いこの国が作る暗い映画の威力は凄まじい。日本人の僕達だからこそ、その魅力を感じれる部分も大きい。また、邦画は比較的低予算の映画が多い。低予算で暗い映画にこそ、邦画としてのアイデンティティが表現されており、邦画らしい傑作が出るたびに嬉しくなる。つい最近公開していた暗めな邦画でもmissingやあんのことといった作品が面白かった。
・得られるメッセージ
暗い邦画から得られるメッセージが好き。前述したが、暗い邦画は共感できるものが多い。かつ、映像で魅せるエンタメ映画というより、脚本で魅せる重厚な映画が多い。ということから、映画が表現したいメッセージも比較的刺さるものが多い。自分の捻くれた性格を肯定してくれるものもあれば、否定される時もある。そのどちらだったとしても、次につながるメッセージを得ることができる。
暗い邦画の中で、僕が最も好きなセリフが『人生ってのはな、痛いんだよ』である。辛い時もこのセリフを思い出すと、現状を肯定された気がして頑張ることができる。
・胸糞映画と呼びたくない理由
冒頭で話した通り、僕は正直胸糞映画という呼び方が好きでは無い。作品がエンタメとして処理されている気がするからだ。決して胸糞のひとことで片付けられない傑作がたくさんある。(最近SNSとかで、暗い映画に対して『観る懲役』だのなんだの言ったバズ狙いのツイートとかを観ると、イラッとしてしまう)
好きな映画
僕が好きな暗い邦画↓
正欲、missing、告白、ヒメアノ〜ル、月、空白、マザー、哀愁しんでれら、あんのこと、52ヘルツのクジラたち、冷たい熱帯魚、ミスミソウ
紹介雑っ!
僕のFilmarksでそれぞれ感想書いてるのでよろしければ見てくだちい。(ここも雑)
こういう映画観るきっかけにもなった人だから吉田恵輔監督の作品が多い…
まとめ
暗い邦画について改めて振り返ってみて、自分ネガティブすぎるなぁと思ったと共に、こういう映画に救われてるなぁと実感した。人それぞれのパーソナリティがあって、それぞれに合う合わないがあるから映画は面白い。これを読んで少しでも暗い邦画に興味を持ってくれたら嬉しい気持ち。もし聞いてくれたら、その人に合いそうなおすすめの映画も紹介したい!
以上です。