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地元で起業日記 No,17 住宅業界で感じた違和感

 ~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。 2023年7月8日スタート。

目次
■第一章 商売家系と僕
1,母の手伝いから
2,遊び場だった製材工場
3,配達と地域の繋がり
4,恩師との出会い
5,木の自由研究
6,おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
7,身近にいる素敵な人に磨かれた美意識
■第二章 営業と俺
8,大学を卒業して営業会社に
9,「ダイレクトセールス」ってこういう事なんだ(会えなきゃ始まらない)
10,反響案件はいりません!
11,24時間いつでも電話して良い上司
12,尊敬する社長との出会い
13,営業成績が上がる一方で
14,愚か者のメンタルダウン
■第三章 副業と私 
15,社会との繋がりをもう一度
16,「自分通知表」を書いて再就職
17,住宅業界で感じた違和感
18,国産材を使う難しさ(何で国産材なの?とあしらわれる)
19,副業を始める(きっかけは比企起業大学)
20,こりゃダメだ!!木材業界の希薄な関係性
21, 副業で学んだ事(大きなメリットと少しのデメリット)
(第四章 起業 )


第三章 副業と私
【17,住宅業界で感じた違和感】
28歳で住宅リフォーム業界に再就職。全く未経験からのスタートだった。たまたま新店舗が出来るタイミングも相まって、お店作り顧客作りから経験できた。リフォーム業界未経験の場合は小規模工事の現場から覚えていく。例えば水回りのトイレ→給湯器→洗面台→ユニットバス→キッチンというように段階的に工事を大きくしていく。私もトイレ工事から学んだのだがなかなか苦戦した。トイレの水が何処から来て、何処を通っていくのか見えない壁の中の事がさっぱり分からなかった。しっかりイメージしないと自信を持って営業出来ない性格なので先輩の現場に付いていって、時間をかけて覚えていった。当時の所長は厳しい人で「期待外れだな!」っと言われてしまった(笑)。でもこれは仕方ない、自分でも初めは時間がかかると思っていたので2、3年は何を言われても仕事を覚えようと思った。
新店舗なので集客もした。ポスティングや駅前でティッシュ配り、少ない時には飛び込み営業をして顧客づくりをした。私は半年間、毎週土曜日の朝、着ぐるみを来て大宮駅のロータリーでティッシュ配りをした。夜ポスティングをして顧客を作りながら仕事を覚える。2年も経つと水回り工事はまかせて下さい!っと自信を持って言えるようになり徐々に現場が楽しくなってきた。工事を覚えると職人とコミュニケーションが取れるようになる。職人一人一人と良い関係を作り、職人チームが出来ると現場にリズムが生まれる。テンポの良い現場は職人同士の情報共有が生まれ、職人技が光る。それは結果としてお客様の満足度を高める事に繋がる。現場がスムーズであれば営業する時間も作れるし、お客様が喜んでくれればリピートや紹介が増える。かなり失敗もしたけれど、現場が気持ちよく進む事為に全力を尽くす、これが何とも楽しかった。水道職人、電気職人、左官職人、内装職人、大工。自分の技術で食っているというプライドを持った職人との現場は本当に楽しい。特に厳しい大工との現場は、良く怒られたけれど楽しいものなのだ(笑)。「見えない所こそ手を抜くな」「とにかく現場を綺麗にしろ」私もホウキとチリ取りを持って現場に張り付いて、木くずまみれになって手伝いをする。そう言ってくれる大工さんは今は少ない気がするけれど、その分お客さんが喜んでくれた。
あっという間に時間が経って5年程経った頃、大規模リノベーション事業部が出来て私も大きな工事を担当するようになった。木材多く使うようになり、この頃からようやっと木材と向き合えるようになった。
住宅に使う木材は、木材問屋や木材販売店(材木屋)という「中間業者」から仕入れる。(木材流通経路は、複雑なのでこの辺りは改めて書きたいと思う。)
木材の発注が増えて伝票を見ている時に気付いた事があった。それは現場に届く木材の90%以上が「外国からの輸入材」だったのだ。これは私の現場だけではなく社内32営業所の全てが同じように「外材」を使っていた。
内訳はこんな感じ↓
・土台は「ベイツガ米栂」=カナダやアメリカ北部の北米大陸からの輸入材
・柱は「ホワイトウッド」=北欧ヨーロッパからの輸入材。
・合板は「ラワン」=フィリピン、マレーシア、インドネシアからの輸入材。
・下地材は「ベイマツ米松」=メキシコからの輸入材。

何で日本の木を使わないのだろう???
日本の森林と調べると国土の67%が森林と出てくる。3分の2が森林に囲まれているのだから、その木を使えば良いのに。
「何で?」この違和感が、木材の注文書を見る度に大きくなっていった。

【この2週間の取組】
・地元で建築するキャンプ場トイレ棟の浄化槽打合せ
・地元で薪の配達と無人薪の補充
・木のお酒の原料となる杉の発送
・起業仲間が山レジャー計画で「山なお山」に来てくれた
・桧丸太の製材15本。小節の良い柱が取れそう。
・比企起業大学総長関根さんにお声掛け頂き木製看板ZOOMmtgに参加させて頂く(壮大な20年計画)。
・木工学校卒業まで一か月を切って、タモ飾り棚制作が佳境に入った。
地元の木でお役に立てるように、焦らず気よわず木をやって行こうと思う♪

次回は3月16日
No,18 国産材を使う難しさ(何で国産材なの?とあしらわれる)を更新します。
どうぞ宜しくお願いします♪

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