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記憶の音は宇宙のおと

音の記憶の始まりは、布団の中に入ってからの、暗闇に耳を澄ますことが始まりだったけれど、近くにある神社までの石段を上る途中の風で揺れる木々のざわめきだろうか。
風に揺れる木々の音の思い出はまだ他にもあって、昔、福島県いわき市での撮影で、過疎が進む山奥の一軒家で陶芸を営む方を訪ねた時のことです。
喧騒を離れて山奥のその家に辿りつき、私は撮影の準備が整うまでの間一人縁側で待っていたのですが、静まり返ったその場所では、風で木がこすれる音しか聞こえませんでした。
あまりにも静かで、静か過ぎて、心まで「しん」となったのを覚えています。太陽の光に照らされた木々の緑と、風でしなりながら揺れる木々。
音は神聖なものなのだなぁと、思ったことをはっきりと覚えています。

そういえば、音に対しての記憶がもう1つ甦りました。
視覚障害を持った幼稚園児との思い出です。
「身近なもので楽器を作ろう」と題して授業をしていたときに、
その彼女が言ったひと言です。
「先生、身体も楽器だね」視覚というものがない彼女たちにとって、
音は命綱でもあります。他の子どもたちよりも、五感がするどい彼女から飛び出したひと言は、私の感性を遥かに超えていました。


あなたの記憶に残る音はどんな音ですか?
家の音ですか?
それとも、違う場所で聞いた音かしら?
もし良かったら、今日は、あなたの周りの音に、
ちょっとだけ耳をすませてみてはいかがでしょう。
もしかしたら、意外な音が聞こえてくるかもしれませんよ。


私は個人的には、大きな音が苦手です。
音楽もメロディ重視のほうです(笑)
護摩焚きのときになるような、腹に響くような太鼓の音は好きですが、
機械的なベース音は苦手です。
と、こんな具合です。


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
また明日、同じ場所で。


choko

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