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今の積み重ねが未来に繋がる

ここ数年ずっと考えてきたこと。それは、「即興や演劇というワークが内包する力を、日常づかいで、利用できる方法

即興いうのは英語では「Improvisation」そして、語源は「improvement」深く関わりを示す言葉とされています。
まさに人は、関わりの中で生きています。
そして、即興や演劇も人との関わりの中で様々な気づきを促していくものです。

即興のワークは、「個人の自由と、目的を達成するためにはどんなやりかたをしてもいい」という合意のもとに進められるので、創造力溢れた工夫や発想が生まれ、幾つかのルールに従う限り、どんな意外なやりかたでも、仲間からは喜びの拍手で迎えられる」ということが前提となります。

即興力を使うワークをしていると、少しずつ自分のことに気づき始めます。
「あぁ、頭が固くなってるなぁ」とか
「殻に閉じこもっていたなぁ」や、
「提案するのは苦手だなぁ」とか
「お願いするのが苦手だなぁ」等々。

「自分で気づくことでしか、人は変化はできない」そう考えると、たくさんの宝物を探し、発見する喜びも味わうことが出来るのが即興だとも言えます。

即興の目的を少しだけ紹介しておきます。

自発性によって、個人が自由になり、身体的、知的、直観(本質を見抜く)的に統合された個人を目覚めさせること。
イメージしたものを実際に「見て」「触れて」「感じて」「味わい」「匂いをかいで」いくことで、イメージの世界を現実化していくこと。
他人の目を通して生きようとして起きる、自己認識の曖昧さ、身体のゆがみを開放し、身についてしまった、成長や学びを妨害するものを排除していくこと。
他者を受容するということにオープンでいることで、平等なステイタス関係を体験し、実際につくれる人になること。
感覚器官を研ぎ澄まし、肩の力を抜き、あらゆる先入観、解釈、仮定を取り払うこと

順不同ですが、即興を通して得られること。
を書き出してみました。
変えられない過去に囚われることなく、起きるかどうかをあれこれ心配してしまう「未来」でもなく、「今」を積み重ねていくこと。
それを、即興でたくさん体験してみる。
丁寧に今を積み重ねていくことで、それぞれがそれぞれの手や足や思考で未来をつくっていくことが出来るようになるのです。

過去や未来を憂いている暇はないほどの強烈な今を体験すること。自分自身を変化させていくことが出来たら、そこにはきっと、想像もしない未来が待っているはずです。

私は、人生を豊かにするために、演劇や即興というものがとても役立つことを知って以来、それを、役者だけのものしておくのは勿体無いと考えるようになりました。そしてそれを日常に役立てている人たちがあまりにも少ないなぁと感じて来ました。
役者自身でさえ、その力に気づいていない人もたくさんいます。

笑えなかった人が、気づいたら笑っていたり、
緊張ばかりする人が、楽に声が出せるようになっていたり。
そんな場面に出くわすたびに「受け入れられる」ということが齎す作用に、いつも驚かされます。
そして、年が離れている物同士がそこで互いを見せ合うことで、新しい意識が芽生えることも、とても嬉しい光景だなぁと思います。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
また明日。
同じ場所で。

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