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バトンをつなげたい

正直、こんなことを考える日が来るなんて、想像していなかった。なぜかと言えば、私はなんでも自分でやらないと気がすまなかったし、自分でやったほうが早いと思っていたし、私にしか出来ないという穿った考えをどこかで持ち合わせていたから。

でも、いつくらいからか、自分の代わりに宴会の幹事を手際よくやってくれる人が現われ(笑)
旅行へ行けばテキパキとあれこれ動いてくれる仲間が出来はじめた時に、初めて「ほっとしている」自分がいることに気づいたのでした。

「自分の仕事を取られた」とか「私がやるのに」そんな考えは1mmも浮かびませんでした。
逆に「すごいなぁ」と素直に思えた。
これはきっと、誰かと自分を比較したりせず、その人のやり方を自分とは切り離して見られるようになったからです。
それは、逆を返せば、自分を信頼することが出来るようになった証でもありました。
(ここまでが長かった)

唐突なんですが、実は私にはバトンを渡したいもの、いや、繋げたいものがあります。

それは「言葉」と「声」を使って作り出すことが出来る世界です。
まだまだ知られていない、意識して使えていないこの技は、果てしない可能性を秘めています。
と同時に、使い方を間違えてしまうと、大変なことにもなりかねない技です。

それを、地球やこの国を守りあるいは変えるため、伝統芸能を繋げるために、使って欲しいと考えるようになりました。

先日、第一関門を潜り抜けた愛弟子に初のバトンを渡したばかり。
あと何人の人にこのバトンを渡せるのか。
と、ふと、そんなことを思う夜。

「利休道歌」の一つにある、
「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」という
「守破離」という思想。

一人では成し遂げられないことも、繋いでいくことで変容し、完成していくものがあるのならば、それも良し。



今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
また明日、同じ場所で。

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