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代官山Thésierのチャイワークショップに行ってきました

代官山に、Thésier(テシエ)という紅茶専門店があります。
なんでも、お客さんにあわせてオリジナルのブレンドを作ってくれるらしい。夜はバータイムもあって、紅茶カクテルを提供しているらしい。

完全に紅茶党のわたしは、日々美味しい紅茶を求めてはいるのですが、なかなかどうして足が向きませんでした。
理由はわかりやすく3つあって、ひとつは、お店の定休日が自分のおやすみであること。ふたつめは、ダイエット中でおいそれと美味しいもの(脂肪と糖)を口にするわけにいかないこと。
そしてみっつめが、代官山はわたしにとって、めちゃくちゃアクセスが悪い、ということです。

ちなみに、電車の乗り換え1回あるいは電車で30分以上の場所は、「アクセスが悪い」カテゴリです。はい。

そんなわけで、
「行きたいなー、行けないなー」
と思っていたのです。
残念無念。

ところが、そのテシエさんが、月曜日にチャイのワークショップをするとの告知がありました。
これはもう行くしかありません。

案内をざっと確認すると茶葉やスパイスのことを学んで、自分でブレンドしてみる、という内容とのこと。
これは楽しそうです。
とりあえず2名枠で申し込んでおいて、同行者は後から探そう、と思って申し込み、無事に席を確保しました。各回4名限定なのでほっとしました。
なお、あまりに急な予定で友人はみんな仕事だったため、母を誘うことになりました。あはは。


チャイ。

チャイは大好きです。
はじめて飲んだのがいつだったか、がんばって記憶を遡ったところ、おそらくAfternoon Tea のティールームで飲んだものだろうと思い出しました。
小学生ではないと思うので、中学のときだと思います。
アフタヌーンティーのチャイは、素焼きっぽいチャイボウルとホーローのポットで提供され、味変用にスパイスの小瓶が添えてあります。あれをパッパっと振って、スパイスの香りを楽しむことに、大人っぽさを感じていました。

今では、さまざまな紅茶屋さんのチャイを飲んできましたし、自宅でもスパイスを適当に合わせて作ったりしています。

だからこそ、新しい発見があるといいなあと思って、今回のワークショップに申し込んだのでした。


ドキドキしながらお店に行くと、そこはこじんまりとした、白と水色が美しい内装のティールームでした。
カウンターには、ワークショップで使う茶葉やスパイスがずらりと並んでいます。

さっそく、お店のオリジナルチャイをいただきながら、ワークショップがはじまりました。
「前の回では話しすぎて時間が押してしまって」と語る講師の岡田さんは、きっと溢れんばかりの知識と情熱を、1枚のレジュメに詰め込んだのでしょう。
チャイの由来、茶葉の特徴、スパイスの効能などを、簡潔にわかりやすく説明していきます。味のバランスの取り方や気をつけるポイントも抑えてあります。
説明は30分くらいだったと思うのですが、正直なところ、あと3時間くらい蘊蓄を聞きたいなあと思いました。マニアックな人がマニアックな話をするのって、とても聞き応えがあって楽しいんですよね。

そのあとは、説明されたスパイスや茶葉を実際に試してみて、自分なりのブレンドをしていきます。
このワークショップでの醍醐味は、なんといってもここでした。
普段使い慣れているもの以外のスパイスや、「え?これチャイに使うの?」というものも並んでいて、冒険するにはうってつけです。
岡田さんや店長の渡辺さんに相談しながらブレンドを決めて、ティーバックを作ります。
それをその場でチャイにしてくれて、お茶菓子と一緒に楽しみました。
自分の作ったブレンドをプロに入れてもらうのは、なかなか貴重な体験です。

一口目は、慣れ親しんだシナモンの香りが際立っているように感じました。
少し冷ましてから香りに注意しつつ飲むと、珍しいなと思って挑戦した「花山椒」の香りが、ふわりと漂ってきます。四川風坦々麺に乗ってるあれです。
中華の香辛料をインド式チャイに入れるという、わたしにとっては驚きの組み合わせでしたが、意外とハマるというか、香りのアクセントになっていまた。

あっという間の1時間半、美味しいお茶とためになる話と、珍しい体験と、まるっと楽しめて大変幸せなひとときでした。

一緒に行った母もとても喜んでいて、帰り道々ずっと「すごいわねえ、たくさん勉強されたんでしょうねえ」と感心していました。お店の方にとっては、思いもよらぬ高齢者の参加者だったと思います。あれこれと丁寧にお世話をしてくれて、試飲からブレンドから、ほとんど助けていただきました。
母曰く、「わたしが自分でやってこぼしたり落としたりしたら申し訳ないでしょ」とのことで、まあそれはそうなんですが。
本当にありがとうございました。


新しい学びがたくさんあったテシエでのワークショップ。
まずはスパイスを買い集めるところから始めて、自分なりのアレンジを極めていきたいなあと思います。
それはそれとして、お店のほうもまた行ってみたいです。自分で淹れるよさがあり、人に淹れてもらうよさがあるのが、紅茶の楽しみですから。

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