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本棚にある本を片っ端から紹介するSeason3

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わたしの本棚、まだまだ本が詰まってるんですよ? 本棚にある本の思い出や感想を、気の向くままにつづる自分だけが楽しい企画です。 今年も電子書籍も対象にしています。 本の枕(一文目)…
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#ファンタジー

「その日、世界北東に位置する戴国は、まだ浅い春の中にあった。」

小野不由美著『黄昏の岸 暁の天』(新潮社、2014年) プロローグから、10年。 その10年の時間…

「玉依姫と云ふ名はそれ自身に於て、神の眷顧をもっぱらにすることを意味して居る。」

八咫烏シリーズの始まりでもあり、シリーズの中でも異色なのが、この『玉依姫』ではないでしょ…

「カールほどの臆病者はめったにいないだろう。」

久しぶりに古本屋をのんびりと梯子していたときに、児童書コーナーの隅にしゃがみこんで、熱心…

「「やめておけ。お前たちの腕ではあいつは倒せん」」

古今東西の変な人を集めまくったかのよーな「スレイヤーズすぺしゃる」ですが、3巻のこれは地…

「革命の話をしよう。」

多崎礼著 『レーエンデ国物語』(講談社、2023) 本屋大賞にノミネートされたというので、せ…

「外書に曰く、疾風に勁草を知り、厳霜に貞木を識り、荒嵐に泰山を見る、と。」

わたしは「八咫烏」第一部のなかでは、これが一番好きかなぁ、と思います。 一見してわかりづ…

「ぽきぃぃん。」

スレイヤーズはあれですね、音からはじまることが多いですね。 (特にすぺしゃるにその気がある。) 先日も「スレイヤーズ、アニメは見てたけど原作は知りませんでした」って方に出会いましたが、スレイヤーズは原作がいいぞ!! アニメも最高だが原作もいいぞ!! いつも言っているわたしですが、本当に、原作は第二部からが熱いので(第一部がいいのはあたりまえ)、本当によろしくお願いします。 てなわけで、スレイヤーズ本編第二部の1冊目にあたるこちら、『ベゼルドの妖剣』。 神坂一著 『ベゼ