見出し画像

30代半ば独り身、溶連菌に感染しました

タイトルの通りである。※画像は借り物で溶連菌ではありません

先週の金曜日午後、突然喉に違和感があり、「あれ?おかしいぞ?乾燥か?」と思っていたのも束の間、徐々に痛みを感じるようになった。
乾燥の場合は大抵水を飲むか油脂の含むものを食べればすぐに違和感はなくなるのだが、水を飲んでも全く変わらず。
金曜の夜中、ベッドの中で激しい喉の痛みに襲われ、目を覚ました。
翌日は頭痛と腰痛、背中の痛みにだるさ、喉の激痛はもちろん続き、
午後には微熱が、夜には38度の高熱が出た。

またコロナにかかったのかと思った。
とにかく喉の痛みが尋常でない。
6月にコロナにかかった時と痛みが似ていたので、コロナだろうなあと思った。
ただ、症状の順番が違ったのと、今回は息苦しさはなかった。
もしかしてインフルエンザか?とも思った。
発熱してからしばらくたたないと検査が無効になる恐れがあるので、
月曜に受診することにした。

日曜も症状はほぼ同じ。
金曜帰宅後からずっとベッドの上で過ごしているのに一向に良くならない。
むしろ、熱は上がり38.2度にまでなった。
頭痛と背中や腰の痛みも増し、喉の痛みは常にピークで金曜夜中からずっと唾液すら飲み込めず、口の中に溜まっていく。限界まで止めて思い切って飲み込む。
こまめな水分補給なんてできっこない。辛くて辛くてやってられない。
食事だって飲み込めない。喉が腫れているのか呼吸がしにくい。吐き気もする。
ろくに寝れたもんじゃない。
日曜の夜中、明日になれば病院で診てもらえると思いつつ、あと何時間と数えては、「まだ?まだ?」と、痛くて辛くて半べそをかいていた。

月曜になり、以前コロナの検査をしてもらったところに朝一番に電話をかけると、
「今日は発熱外来はやってません」とぶっきらぼうに切られた。
辛いのを振り絞って声を出して電話をかけているのに‥。でも落ち込む暇はない。
早く診てくれるところを探さねば。
もう1件電話をかけると診てくれるという。
しかし、検査はコロナもインフルエンザも陰性。
喉の状態を診た医師は「えっ、真っ赤!扁桃腺が‥」と驚き、風邪と見立てて薬をたんまりと出してくれた。

え、終わり??
コロナでもインフルエンザでもなければ、この尋常でない私の咽頭痛は何なのだ。
ただの風邪?扁桃腺がすごく腫れただけ?嘘だろ。そんなわけない。
だって、人一倍健康的な生活を送っているんだから、ただの風邪なんかにかかるわけない。ただの風邪なんかでここまでの症状が出るわけない。
そう思った私は耳鼻咽喉科に向かった。

すると、そこの医師にも「すごい真っ赤ですね‥!」と驚かれた。
「ここまでとなると、考えられるのは溶連菌の可能性です」
溶連菌?聞いたことあるけどよく知らない。何だそれ。

検査はほんの1分もしない間に結果が出た。
私の喉の状態は相当悪かったらしく、その場で薬剤の点滴を受けた。
抗生物質を2種類出され、症状が治ったと思っても全て飲み切るように、と念を押された。
何でも、溶連菌を完全に殺す必要があるらしい。少しでも残ると再発して合併症を引き起こすこともあるようだった。

ネットでも調べて見ると、溶連菌感染症は通常小さい子供の間で流行するものだそうで、生活を共にする保護者も飛沫やらで感染することがあるらしい。
はて。私は独身一人暮らしで保育士でも何でもないのに、どこで感染したのだろうか‥全く心当たりがない。
外食時に溶連菌に感染している大人からうつったくらいしか考えられないな。
まあいい。

抗生物質を飲み始めてすぐ、喉の痛みはあっという間に驚くほど良くなった。
もちろん、まだ食べられるものに制限はあるが、夜は眠れるし水も躊躇なく飲める。
こんなに嬉しいことはない。というか、あの数日間は地獄のようだった。
抗生物質を飲み続けなければいけないことや、来週遊びの予定があることを踏まえると、ここでさらにインフルエンザとかコロナにならないかな‥という不安はあるが、
ひとまず今は元気になってきた。本当に良かった。

私は、いつの頃からか権威のある人や専門家と言われる人の意見はそのまま受け取ってしまっていた時期があった。
医師なんてまさにそのような存在だと思う。
今回、最初に診てくれた医師の風邪という診断に疑問を持ち、自分の身体感覚やら諸々を信じて2件目の診療所のドアを叩いた自分に拍手を送りたい。
あの時この行動をとっていなければ、処方箋を見るに溶連菌感染症の治療としては不十分で、再発していたかもしれない。

自分の頭で考えて行動することの大切さを文字通り身をもって体験した1日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?