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2020ツールドはなわレースレポート

こんにちは。

今週末に「高石杯」というレースが開催されることをエントリー締め切り後に知り、地団駄を踏んでいる超合金イワシマです。皆様いかがお過ごしでしょうか?

このレースレポートの有料部分は最後の考察のみなので、無料部分だけでもレースの流れが分かると思います。「週刊超合金」定期購読者はマガジンに含めてあります。(有料部分は写真を使わず文章のみです。)


今回のレースを走るにあたり、今の私に足りないのは、高い強度に入った後の回復力という実感がありました。コ口ナ禍でしばらくレースは開催されないだろうと思い、練習時間をあまりとっていなかった為かなり弱くなっていました。
レースの為にこの2か月半の個人練習は、同じことを繰り返してきました。近所の1.4㎞の坂をひたすら上りまくるという反復練習です。最終的にレースまでに400本ほど登りました。

この練習での決め事は、

TSSを100以下に抑えて毎日やる。(目標レース前まで)
決めた本数に達していなくても、朝7:00までに帰宅する。
その日に出せる全力を出す。(L5~6)
雨が降っても、やる。
集中力が続かなくなったら、切り上げる。

短い坂をこなす周回レース対策であれば、私にとってこの練習が一番効率的であるという信念があります。ごちゃごちゃ言わないで、決めたことをやってみて検証する。そして今回優勝したことで実証できたと思います。

月間走行距離は8月9月ともに1000㎞程度なので、特別乗り込んだわけではありません。
ですが、練習初めの8/1はCTL38で圧倒的練習不足だったので、詰め込み練習のような無理は禁物です。レース1週間前にはCTL84まで上昇し登り調子のままレースを迎えました。(CTL:fitness、体力レベルを表す)

では本編をどうぞ!


◆ツール・ド・はなわ

開催日時:2020年10月18日㈰
開催場所:福島県東白川郡塙市
コース:クラス1(8周回・61㎞)
リザルト:1st 1:39:33
移動時間:行き3.5h、帰り4.5h
・仕様機材・サプリメント
フレーム:SCOTT FOIL PREMIUM
ホイール:XENTIS SQUAD4.2
タイヤ:HUTCHINSON FUSION5 11STORM PERFORMANCE 25C 6.5BAR
コンポ:SHIMANO DURAACE R9150-9070
ギア比:52-36RIDEA、11-28
ヘルメット:OGK KABUTO ZENARD
ウェア:BIORACER BIORACEワンピース

2020年度初めてのレース、今回の目標はいつものごとく優勝だが、1年ぶりのレース、久々過ぎて感覚がいまいち掴めていない。

チームの練習会では、しばしばチームメイトのペースアップについて行けずに遅れることもあった。7月は練習不足の為、近年で一番弱い状態ではないかと思うくらいだった。

正直弱くなりすぎて、少し焦りもある。だがいきなり練習しすぎると調子を崩す。はやる気持ちを抑えて、前述の通りの単純なルーティーンを決め、反復練習を積み重ねていった。


2ヵ月半の鍛錬の成果を試す日が来た。

前日の雨とは打って変わった好天の中、少々の緊張を感じながらひんやりとした福島の秋の空気を感じながら実走でのウォーミングアップを開始した。

レース距離がそこまで長くないので、最初の坂からペースが上がるだろう。

練習ではいつもインターバルトレーニングの1本目はあまりペースを上げられない。なのでウォーミングアップは、インターバルトレーニングの1本目を終えた後の様な状態に身体を持っていくのが理想的だ。約20分のウォーミングアップに、実戦を意識した負荷を取り入れる。調子は良さそうだ。

●展開予想

スタートリストが事前にWEBにアップされていたので、知っている選手を軸に展開を想像しながらイメージトレーニングをする。

本命はイナーメ信濃山形の選手達。JPT所属の選手をメインに5名揃えている。岡選手には登りでは敵わないかも、北野選手にはスプリントでは敵わないかも、といった感じ。

他チームは主に単騎エントリーで、唯一エルドラード東北が4名揃えていた。

事前予想だと前半はイナーメとエルドラードがお互いに牽制しているのを横目に、息を潜めて目立たないように走る。その隙を突いた岡選手と共に登りで抜け出し一騎打ちのスプリントで何とか先着し勝つというシナリオを描いていた。さてどうなる?

●レース本番

ローリングスタート後の登りは中々のスピード。3㎞4.2%の勾配を平均30㎞/hで登る。

結構のんびりとしたスケジュールを組み現地入りをしたので、試走の時間が無かった。1周目は下りのブレーキポイントを探りながら後方で下る。

今思うと1周目の下りでアタックをかけられたら、追うのが難儀していただろう。コースを知るという基本を行わなかった点は反省材料だ。

2、3周目の登りもハイペースを維持して登る。

3周目の下りで6名の選手が抜け出しているのが見える、結構離れた。イナーメの高杉選手と北野選手が前に乗って、後は岡選手が抑えるという構図。

それを理解した瞬間前を追いかけた。

ここで乗らないと負ける。

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10秒くらいの差だと思うのだが、前も飛ばしていてなかなか縮まらない。後ろにはエルドラードの選手が1人だけ着いてきている。気にせずに追う事だけに集中して下りを攻める。2㎞くらい追って、登り返しの所でようやく追いついた。エルドラードの選手は後ろの集団に戻ったようだ。

息を整えながら先頭集団の後ろにつく。結構ダメージを喰らった。しばらくは回復に専念せねば。

恐らく頃合いを見てから、岡選手も登りで後ろを置き去りにして追いついてくるだろう。そうなると前はイナーメ3名で、単騎参戦選手はかなり不利になる。タイミングよくアタックを連発されたらひとたまりもない。

考えた結果の作戦は「マリーシア」。


●レース終盤へ

ほどなく岡選手ともう一名の選手が後方から追いついてきて、先頭集団は9名になった。結構脚が揃っていて、集団はばらけそうにない。距離は残り半分の地点、ここでスプリント狙いに決めた。

「マリーシア」というのは、主にサッカーで使われ、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味する言葉。レースでは、体力的にきつい「ふり」をするということ。他の選手のちょっとしたアタックで「いつでも簡単に切れそう感」を出す。多勢に無勢の中、そこに何とか勝機を見出した。

まぁ実際にきついので演技と半々なのだが、決死のアタックを封じて脚を溜めるのに専念する。

最終周は登りのペースが落ちて、皆がスプリントやアタックに備えだした。

登りの最後で高杉選手が少し抜け出すが、下りで追いつきラストスプリントへ。

4㎞の下りの中、私は常に2~3番手を死守して最後のコーナーに差しかかる。

溜めた脚で繰り出したスプリントは、最高のかかり具合で60㎞/h越え。

ゴールラインを一番で切ることができた。

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久々の優勝はやっぱり爽快だ!


コ口ナ禍の難しいこの時代、運営や開催してくださった方、応援してくれた方に感謝いたします。世の中も元気を取り戻してくれることを祈りつつ、また参加させていただきたいと思います。

ありがとうございました!

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塙町はダリアが特産品のようです。
ダリアがこんなに美しい花である事を初めて知りました!4-10月が見頃との事です。
家が少し華やかな雰囲気になりました。

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↓Stravaプロフィール↓ アクティビティは公開しています。

↓ツールドふくしま最終戦「ツールドはなわ」WEB↓

↓リザルト↓

↓2020ツールドはなわクラス1 ラスト1周YOUTUBE動画↓

グリフィンエリートの伊藤選手の車載動画。参考になりました、ありがとうございます。

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ここまで読んでいただきありがとうございます!

ではまた次のレースで!(多分来年の春まで無い💦)


◆ツール・ド・はなわ考察

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