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【窯まつり・絵付】の道行#7「一手間+一手間」

こんにちは。上出惠悟です。

突然ですが、皆様はこれまで悲しみをどう堪えて乗り越えて来られたでしょうか。

ニュースを見ていると度々悲しい事故や事件が報道されます。特にこの季節は夏休み中の子供達が犠牲になることが多く、親御さんの想いを考えると居た堪れない気持ちになります。それでも私達は深く傷付いたその方の心に、自分の心を重ね合わせる事しか出来ません。私達の心はそして身体も、誰かと成り代わることは出来ない、それもまたこの世の無情だと最近感じています。

「デンデンムシノ カナシミ」という新美南吉が書いた短いお話があります。

イツピキノ デンデンムシガ アリマシタ。
 アル ヒ ソノ デンデンムシハ タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。
「ワタシハ イママデ ウツカリシテ ヰタケレド、ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルデハ ナイカ」
 コノ カナシミハ ドウ シタラ ヨイデセウ。
 デンデンムシハ オトモダチノ デンデンムシノ トコロニ ヤツテ イキマシタ。
「ワタシハ モウ イキテ ヰラレマセン」
ト ソノ デンデンムシハ オトモダチニ イヒマシタ。

青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)

全文は下記にありますので是非読んでみてください。

さて、悲しみは抱えつつお待たせしてしまっている道行に入ります。前回、橋本が施した”一手間”について今回はお話していきます。

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