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【六寸刻文皿】の道行

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2020年に発表した「八寸丸皿 百果刻文」を小さくリサイズした「六寸丸皿 百果刻文」の道行です。様々なフルーツをレリーフ状に彫刻したデザインで、製法である「圧力鋳込」や「石膏型」…
本マガジンは「上出長右衛門窯の道行」からの抜粋です。月額500円/初月無料の「上出長右衛門窯の道行…
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#祈り

【六寸刻文皿】の道行#7「祈りと光」

こんにちは。上出惠悟です。 ”焼物”とは文字通り”焼かれた物”で、人がどんなに手ずから粘土を捏ねて成形し、何日掛けて絵付を施そうが、最後は窯の火で焼かねばなりません。窯で焼くことで粘土が石質になります。これを”焼成”と言います。磁器の焼成温度はおよそ1300度。焼いている最中の窯をご覧になったことがある方はご存知かも知れませんが、高温になると火は赤ではなく白くて眩しい光のようになります。ウイルスはもちろん、どんな生物も燃えてしまう光の洗礼を浴びて、見違える姿で窯から出てくる