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上出長右衛門窯の道行

現在進行中の新作開発の紆余曲折するストーリーを、テキスト、写真でお伝えしています。旅は道連れ世は情け。これまで秘密にしていた新作とそのアイディア、プロセスを上出長右衛門窯六代目・… もっと読む
月に2〜3本くらいが更新目標(絶対に1本は書きます)。現在公開している全てのマガジンがここで読めま… もっと詳しく
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2021年11月の記事一覧

【干支水滴 寅】の道行18「物を見る力」

こんにちは。上出惠悟です。 この夏、上出長右衛門窯で絵付師の一人として働く山﨑つかさが取材を受け、その時の映像が先日公開されました。宜しければご覧ください。 石川県能美市が市内で働く若者を紹介し応援する「ゲンバ・ヒーローズ」という企画で、特設サイトにも写真などが公開されています。弊窯が取材を受ける際は私の目線から語られることが多いので、このような機会は私にとっても非常に有難いものです。山﨑は北海道出身ですが、長右衛門窯には彼女のように県外から来た若い女性が多いです。いずれ

【干支水滴 寅】の道行17「販売スタート」

こんにちは。上出惠悟です。 前回はエフゴマグの道行を柴田が書いてくれましたが、やっぱりリアルタイムにお伝えしないと多くのことは忘れてしまいますね。それでも私たちがどのような考えでマグをつくったのか、その一端は垣間見れるかと思いますので、愛用してくださってる方は是非読んでみてください。 タイトルの通り、先月末に干支水滴 寅が発売になりました。 早速ご購入くださった方、どうもありがとうございます。実際にお手元に届いて如何でしょうか?私たちにとって、製作過程の試行錯誤をそのま

【エフゴマグ】の道行「轆轤と星のまわり方」(読み切り)

こんにちは。柴田鑑三です。 このnoteを購読されている方はもうご存知の方ばかりと思いますが、上出長右衛門窯で轆轤(ろくろ)や原形制作などの成形業務を主に担当しています。今回は先日発売されたエフゴマグの道行について僕柴田がお送りしたいと思います。既に忘れてしまっていることも多く、簡単な内容になりますが、どうぞ宜しくお願いします。 僕が長右衛門窯に入社して5年目になります。これまでちょうえもん招猫、桃染の雛、お茶碗武者、干支水滴、フルーツ皿(百果刻文皿)などの原形を作って来