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韓ドルを推して①

推している韓国アイドルのカムバ(新譜の発売期間)に初参戦しました

彼ら(私の推し)にとっては11か月ぶりのカムバ期間でした

以下に、ケーポカムバ初参戦で必要だったもの挙げます

でけえ愛、多めの金(クレカ)、自由な時間、余っているスマホとPCと、VPN(接続アプリ)、bugs(音源アプリ)、YouTubeプレミアム(MV再生用)、SBSの登録(人気歌謡を視聴用)、NAVERTVアプリ(音楽中心動画再生用)、MBCの登録(韓国ケーブルテレビショウチャンピオン・音楽中心視聴用)、Мネットの登録(Мカウントダウン視聴)、IDOLCHAMP(SHOWCHAMPION投票用アプリ)、WHOSFAN(エムカ投票用アプリ)、STARPASS(人気歌謡投票用アプリ)、Mubeat(音楽中心投票用アプリ)、paypalアカウント(文化商品券購入)、セールスムーン登録(文化商品券購入)、Papago(翻訳アプリ)、強いメンタル【思いついた順】

と、死ぬほどあって、これ以外にも音源アプリの設定、各投票に使用するポイント集め、

あと、これが何よりも大事だと思えた「信頼できるオタク」

この信頼できるということは、情報が正しいオタクの事ではなくて

コミュニケーションが取りやすく共に推しを推す者の意です 何よりも必須でした

日本のアイドル推すにも思想の近いオタクは必須だと思いますが、韓国アイドルはファンダムに出来ることが多くて、情報が錯綜して、何が最新情報(各番組でのファンダムに出来る事の割合いや、音源スミンに関しても前回のカムバからまた規定が変わっていたり)で、何が正しいのか見えなくなることがままにあって、そういう時一緒に考えられる人がいるといないとでは、オタ活クオリティが全然違ってきます

右往左往するならば、気の合う仲間で右往左往した方が絶対楽しいです

ねえ、考えてみてくださいよ、日本のアイドル推すのだってめちゃくちゃお金かかるし、オリコンで1位とろうって思ったら考えないとならない事それなりにあるのに、それを言葉の違う、文化も違う異国のアイドル推そうっていうんだから、その時点ですごいじゃないですか。その時点でちょっと、無理じゃないですか。普通に考えて。いや、オタクに普通もくそもないんですけどね。よっぽど好きじゃないと出来ない事だって、凄く思いましたし、わたし、推したちを結構好きだったっぽいです笑

正直、へらへら笑ってる場合じゃねえよって、めちゃくちゃにやることあって、こっちの気持ちやる気元気を問われて、正直げんなりした部分も多分にありました

推しはわたしにとって、人間をその存在全肯定してくれるウルトラ戦士のようなものだと、わたしの存在をファンであることだけで認めてくれる彼らを愛さない理由がないと、確かに感じていたのに…思うのです。

彼らのファンであると自分を認めるには、

やる(べきとされている)事を、やらないとならないかなあと。

そのやる事、ファンがしてあげられる事が、山ほどにあるのです。

日本のアイドルだって、基本のオリコンの初週1位を獲得するため、オリコンチャートに反映する加盟店で初週反映期間中に買うし、発売イベント握手会があればCD購入して参加するし、各出演番組確認、プロモーションと言えばとにかく雑誌ラジオなので、めちゃくちゃ出るそれらを追うこと、あげてもこれくらいしか、やることはないのに新譜発売期間はお祭りです。

一方の韓国アイドルは、音盤の売り上げのチャートはもちろんのこと、人気の指標である音楽番組内の、売り上げ、再生回数(音源スミン)、投票などによってつけられるランキング順位というものが大事にされていて、各番組によって、ファンダムに求められるものが違うのです。わたしは事前に投票用の各番組によって使用するアプリが異なる為何個も同じようなアプリをダウンロードして、投票用ポイントの消化期間などにも気を払いながら、加入するとポイントが還元されるU-NEXT、dTVなどに無駄に入りまくり、アプリ内のゲームや謎のアンケートに答えて個人情報をコツコツポイントに変えてカムバに備えました。その各ポイントの使い方についても、番組によって変わるため、貯めるだけでなく貯め方、使い方までに正解があり、正直、すべてを把握できないまま、推しのカムバ期間は終わりましたが、投票中にポイントが足りない!という事態にはならなかったので、これについては出来る限りのことをしたと思うことにしています。

ケーポを追うようになると、序盤でセンイル、チッケム、ヨントン、スミンあたりの言葉を耳にするようになります。カムバするとなると、避けて通れないのがスミンです。韓国の音源アプリ内の再生回数、ダウンロード数を換算して出す数値が各音楽番組は番組内のランキングに反映されるので、そこでいい数値を出すために、30日再生し放題券のようなものアプリ内で購入し、プレイリストを再生し続けるのが、スミン。その反映率が番組によって異なることから、水曜の番組は一位でも土曜の番組では一位になれないことが、ままに起こります。

ケーポアイドルにとって、音楽番組一位というものが何より大事だし、それを獲得することが人気の指標ですから、獲得すれば彼らはとにかく喜びます。ナンバーワンになりたい者は己を磨き上げ、それを後押しする者の方が事のしきたりに沿って、やることがあるってだけの話です。

韓国のアプリをダウンロードするために、初心者的には数々の難関(韓国appleIDの取得、日本クレジットカードの登録、ハングルしか表記のないアプリ内での迷走など)を越え、何となくこれかなと思うハングルはだいたい間違っているんだなと、自分のハングルへの不勉強及びケーポ初参戦で、様々な目論見の甘さを痛感し、もう諦めたくなっていたところに、ファンを名乗るならばスミンしろ!!とスミンに本気出してる事を強調する層(短くして、スミン強火勢)からの攻撃をうけました。

推しじゃなくて、同じ立場のファンよって、応援する気持ちを削がれる事になるとは想像しておらず、これはかなり萎えました。

わたしの、このカムバに初参戦の心構えは、出来ることは全部やってみようというものだったので、スミンというものに挑戦していましたし、MVの再生もやりこんでいる中で、あの人はスミンをしていないっぽいという曖昧な前提で、SNS上で個人的な陰口を叩かれていることに、気づいてしまいました。我慢ならず言葉を選びながら、わたしなりに参戦している旨を伝え、事をおさめましたが、このカムバで私が知ったのは、応援の方法は様々だなという事と、自分が叩かれる陰口に言い返すタイプであることと、結果、全然許せないタイプということでした。まだ、全然許せてないし、なんだかんだで、思い込んで陰口いってすみませんって言ってない人もいるんだよなぁって、まだ思ってます。カムバ終わったけど、まだ全然、思ってます。


だからこそ、信頼出来るオタクは必須です。また、これを書いているわたしを信頼していいという話ではないので悪しからず。変な期待をされるの、足を引っ張られるのも、もうこりごりなので見極めほんとに大事です。

ただ…どうしても、やる事やってないならわたしはファンと名乗るべきじゃないと、後ろから腕を強く掴まれたような感触がずっと手元に残ったままです

わたしに息をしにくくさせるこれを呪いだと、わたしはおもっています

音盤の予約解禁も限定版、通常版と突然、本当に突然さらりとネットに情報があがります。韓国のCDショップごとに特典の違う限定なので、普通に売り切れます。焦ります。売り切れる→焦る。韓国語読めない→焦る。焦った結果必要以上に買う→カムバの予算はあっけなく底をつく→焦る。

でもよく考えると、通常版と限定版の差がよくわからなかったりする。中身は同じCD、違うのはなんかしらの特典、何が違うのか日本語で読んでも結局よくわからない→焦る。

結果、焦る。手に汗握って、ただたた焦る。

わたしは韓国語のサイトをグーグルクロームで見ると自動翻訳できるというテクを覚えたあたりで、韓国のCDショップで特典別に購入することきっぱりと諦めました。退陣の速さ風の如しでした。
デフォルトで日本語表記のあるCDショップではない為店舗特典はないけども、ハントチャート(実売数のチャート)に反映するKtownで限定版を購入し、他はソニーミュージックオンライン(推しの日本シングル発売等の公式代理店)、タワレコ(日本最大手CDショップ)で購入すれば、間違いないし、あわよくば日本のチャートにも入るかもしれないと、日本での売り上げが芳しければ、日本での活動も増えるかもしれない、さすれば彼らに会える日も近づくかもしれない。という、よこしまな思いに駆られ、この大変甘い判断をしてしまうのです。

カムバ初参戦のこの時点で、わたしは当たり前に複数枚買う事を大前提としています。日本の誰かを推しているときも複数買は当たり前なので、ここに違和感はないのですが、日本の場合は多くが初回限定盤と通常版は収録曲が異なったり、応募券の封入がある為、複数買いがデフォとなります。その一方、韓国はCDの中身は変わらず、トレカ(ポカ)などの特典がランダムに封入され、このトレカの争奪戦起こります。欲しいのはCDじゃない、音源ならどこでも聞ける。

問題!ケーポのオタクが買っているもの、CDじゃないなら、何?

これはオタク問題初級編に絶対出てくる問題、答えはトレカ

各店舗ごとに異なるトレカが用意され、CDに付属するトレカもあり、そのすべてがランダムで封入されます

推しトレカの来ることを待ちわび、期待し、一喜一憂し

悲喜こもごもの後、行われるトレカ交換(ランダムで封入されるカードを推し同士で交換しあう行為のことです、人生で初めて小学生みたいにトレカ集めてますけど、なにか)(36歳子持ちですけど、なにか)

わたしはそのトレカ交換が、CDが到着して早々に目にも見えぬ速さで執り行われるのをただ見ていました

一番前で目撃しながら、その戦いに参加し損ねていました

というのも、浅薄に信じてしまった日本の代理店の仕事ぶりがわたしの想像していたよりも、奮わなかったからです

初週に計上されるもんだと当たり前に考えていた日本代理店で購入した分のCDが、初週売り上げに計上されない可能性が高いと後になって知ります

8月23日韓国で発売されるCDの初週は一週間8月23日(月)から8月29日(日)の15時くらいまでと考えられていて、わたしのCDが海を越え、代理店が発送業務の為にレジを通すのが(2021年8月はオリンピック、コロナの影響で通常よりも韓国からの配送に時間がかかったようですが)、8月30日頃と想定され、つまりはわたしの購入した分は初週に反映されないのです。もちろん翌週に反映されるし、今考えると、別にそれでもいいじゃんと思えるのだけど、その事に気づいた時の私の気持ちは

引く血の気。まだ手元に届いてもいない意味のない10枚のCDが宙に浮く。

いらねえよ、反映しないなら…でした。

役立てないなら、やることやっていないなら、私ってファンじゃないかも…という不安に苛まれます

海を越え、タワーレコードの店舗には輸入盤が店頭に置かれるのが28日夕から29日午前という情報を信じ、反映させられなくてごめんなさいという謎の申し訳ない気持ちだけで、29日の午前、わたしは渋谷にCDを買いに行くことを決心するのです。

家族に、土曜に一人でCDを買いに行っていいかと恐る恐る聞き、2021年のコロナ禍のこの時世にCDをわざわざ店舗に買いに行くこと訝しがられながらも、わたしへの諦めとともに、認めてもらいました。

初めて推しのCDを店舗で買う事の高揚と、全く勝手の分からない渋谷のタワーレコードには、わたしのような風貌の女が結構いて、慣れた様子の彼女達に対しても私の体が強張ります。彼女たちをちゃんと見てみたいけど、目を合わせてはいけない気がして、焦点を合わせずに、彼女たちを視野の中にずっと何となく入れておくという根暗人間だからこそ獲得している上級テクで、観察を続けました。突然、声を掛けたくなったりしないように、自分は不審者だと強く念頭に置いて。

推しのCDは店舗へ入荷されたばかりで、棚への陳列が間に合っていないらしく、レジで声をかけると購入できるとTwitter情報。Twitter様様です。

レジの中の40代後半にお見受けする男性店員さんへ恐る恐る

「すすすsとれいきっずの、のnノーイージーありますk」と、声をかける

「はい、もう一度お願いします。」と、聞き返され、

「ストレイキッズのノーイージーのいうアルバムはありますか?」

初めて会った他人に推しの話なんてしたことないのだ、名前を言うだけでも緊張してしまう、アルバムタイトルを言うのだって一回じゃ伝わらないのはもちろん仕方ないけど想像していたよりもずっと恥ずかしい。おじさま、あなたの左後ろに段ボールに入ったままになってるあれですと、言ってしまいたいが、のどは絞まる。

「あ、おまちください」と、まだ箱に入ったままのCDをこちらですかと見せてくる。現物を初めて見るから、それだと言い切れないけど、たぶんそれ!もう、それでいい!と思いながら、

「たぶん、それです!」と、心の中で思っていた通りに答えてしまう。

「予約特典と、店舗特典は下の特典カウンターでこちらとお引替えください」と、その人が言いながら特典が記載されているレシートを手渡して、レジを終える。

特典がなんなのか、いまいちよく分からない、カウンターは別なのかと、抜けた気分のままエレベーターホールへ進むと、後ろを通り過ぎていく、わたしと同じ帽子をかぶった女が、エスカレーターの方へ進んでいくのに気づく。迷いなく進む彼女の後ろをバレないようについて行ってみることにする。

彼女の帽子には「STRAYKIDS」と、印字されているし、わたしの帽子にも同じように書いてあるのだ、目的はおそらく同じだ。

エスカレーターを降りる彼女は、慣れた様子でカウンターへと向かう。エスカレーターを使って降りるべき場所にカウンターが確かにある。勉強になる。

わたしも勿論知ってましたの顔をしてカウンターに並ぶ。

二種類の箱か各々好きなのもの選んでくださいと、指示される

一枚はグッズっぽい雰囲気で、もう一方は茶封筒に入っている。

最後に、くじ引きの箱からまた一枚選ぶ。

何かと何かと、ポスターと思われる筒を渡される。

微妙にタワレコのオレンジ袋からはみ出しているポスター

なんかいっぱいもらえて嬉しいわたし

一個茶封筒なのは、ちょっと気になるわたし

茶封筒ねえと、渋谷駅に戻りながら、茶封筒を開けると、中からトレカの束

ははーん、これはなんだ?なんで貰えたトレカだ?

もう一方の袋からも、トレカの束

ははーん、これは何で入ってる?トレカ的ななんかだけど、なんだ?これは?

これがなんなのか、はっきり分かるのはポスターだけ

袋からはみ出ているポスターに親近感すら覚える

なんのトレカなのか結局ピンと来ないまま、

家に帰り、今度はCDに付属するランダム封入のトレカを確認してみると、

一番欲しいと思っていた推しのトレカが封入されており、タワレコ様様と手を合わせるのです

トレカいーっぱい!!

これ以降、ソニミュで注文し、遅れて届いた20枚ほどのCDに推しトレカはほとんど入っておらず、ソーニーミューと思いながら苦渋をなめるカムバ二週目が始まります。(トレカの呪いにもかけられている)

タワレコにCDを買いに行ったのが、8月29日のこと。

推しが今回のカムバでの音楽番組で一位を獲得するまであと、3日。






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