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ライトレ ②「理由」編

①「主張・意見」編に続いて、
ライティングで "知っておくと便利な表現" をマスター!

今回は「理由」編。

たとえば英検®2級や準1級では、
自分の「主張・意見」を述べた後、それを「理由」でサポートしていくことになります。

例)
◆制服は学生にとって有益だと考えます。
 ↑ サポート↑
◆第一に、学生の帰属意識が高まります。~~~
◆第二に、私服と異なり、学生間の経済格差が影響しません。~~~

実際には、上の「~~~」の部分で、さらにその理由をサポートする内容を書いていくことになりますが、今回はこの「理由」関連の表現をやっていきます!






◆つなぎ表現 ~理由を書くその前に~


「私は~と考えます。第一に、~」という書き出しだと、「第一に」部分がやや唐突に感じられる気もします。

そこをもっとスムーズにつなげるために、

◆ ~ for the following reasons.
(以下の理由により)
という表現を挟むことがあります。

例)
I think school uniforms are beneficial for the following reasons. First, ~~

こうしておけば、"First," と書いても、「ああこれは理由の1点目が始まるんだな」と滑らかに相手に伝わります。



ただし、一文が長いと読みにくくなることもあるので注意が必要:
例)ちょっと長くて「以下の理由により」が分かりにくげ…
I agree with the opinion that elementary school students should not be allowed to bring their smartphones to school for the following reasons.

そこで、2文に分けるというやり方もよく見かけます。
自分の「主張・意見」を述べた直後で、この一文:

◆There are two reasons to support this [my] opinion.
(この[私の]意見を支える2つの理由がある。)

もう少し自然に訳せば「理由は2つあります」ということ。



ただ、そもそも全体の語数が短い自由英作文や、
あるいは「意見」と「その理由を2つ」書くよう明確な指示がある英検®2級などでは、
わざわざ「以下の理由により」「理由は2つある」等の表現に語数を割く必要性は大きくなさそうです。

あくまで大切なのは、この後に書く「理由」等の方なので、できるだけそちらに語数を使いたい。というわけで、必ずこのような「つなぎ」の表現が必要というわけではありません。




◆理由を羅列する①


語数が長めのライティングでは、理由を複数書くことが多いでしょう。

「第一に、」と表現する際は、
◆First, 
◆Firstly,
◆First of all,
など。

◆In the first place,
も「第一に」という意味で使えますが、他に「そもそも」という意味でも使われる表現なので注意。
これに対応させて、2点目を述べる際に "In the second place," と続けることも可能(個人的にあまり見かけない印象ですが)。

あとは、
◆The first reason is that ~
(第一の理由は、~ということだ)
と始めるのもありです。
もし「最大の理由は…」と強調したければ、
◇The biggest reason is that ~
のように書くことも可能ではあります。




◆理由を羅列する②


その後、2点目の理由に移行するときは、まずは文字通りのこちら:
◆Second,
◆Secondly,

上記の "First of all," に合わせて "Second of all," と続けることもできますが、これも "In the second place," 同様、個人的には遭遇したケースは少ないように思います。


また、2点目の場合は、「第二に」だけでなく、「そのうえ(さらに)」という表現で導入することも考えられます:
◆In addition,
◆Additionally,
◆Moreover,
◆Furthermore,
上2つは "addition" 系、
下2つは "more" 系統ですね。


なお、もし3点目もあるなら
◆Third,
◆Thirdly,
という、そのまんまな言い方もあるし、
あるいは3点目が最後の理由なら
◆Lastly, (最後に、)
も良いかもしれません。




◆「主張」の直後に理由を述べる


問題によっては、「理由を1つだけ述べて、それについて説明せよ」みたいなケースもありえます。

この場合、First や Second を使って羅列していくわけにはいきませんね。

簡潔に理由を書けるときは、「主張」と同じ一文に盛り込んでしまうことも考えられます。代表選手は:
◆because
でしょう。

例)
I think school uniforms are beneficial because students will feel a sense of belonging.


このbecauseは、使い方を間違える人が続出します。

よくあるのがこういうやつ:
I think children should read more books. Because they can be smarter.

これは好ましいbecauseの使い方ではありません。
簡単に言うと、
基本的には "Because SV." だけでできた一文は作らない! 
…ようにするのが安全。

じゃあどうすれば良いかといえば、
I think children should read more books because they will be smarter.
のように "SV because SV." という文にするのが1つの手。

↑ becauseの前にコンマを打つこともありますが、この話を書くと長くなりすぎるので今回は省略します。)

あるいは、
I think children should read more books. This is because they will be smarter.
のように、"SV. This is because SV." という形で2文に分けるのが別の手。

特に、一文にまとめると語数が長くなりすぎるときは、2文に分けておくと親切なことが多い印象です。

上で「基本的には」と書いたように、
いつだって "Because SV." がアウトなわけでもありません。
 "Why ~?" という問いかけに対して
"Because ~." と回答するといった場面なら "Because SV." もOK。
(でもライティングの答案でこれが登場するのはレアなはず。)

文法的には、
Because SV1, SV2. (1なので、2だ)
のように "because ~" のカタマリを前にもってくることもできます。




◆まとめ


◆ ~ for the following reasons.
◆There are two reasons to support this [my] opinion.

◆First, 
◆Firstly,
◆First of all,

◆In the first place,
◆The first reason is that ~
  ◇The biggest reason is that ~

◆Second,
◆Secondly,

◆In addition,
◆Additionally,
◆Moreover,
◆Furthermore,

◆Third,
◆Thirdly,
◆Lastly, 

◆because ~
 ↑ 使い方注意
◆This is because ~



今回の「理由」編はあまり書くことがないかな… と予想していましたが、実際に紹介してみると、そこそこの分量になりましたね。

気に入った表現があれば、次の練習でどんどん使ってみてください!では!


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