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creepy nuts 武道館2

creepy nuts をなんで好きになったのか。
理由はたくさんある。
2人のラジオが中学生男子のかけあいみたいでおもしろいこと。
外見が全然タイプじゃないのに、声が心地よいR指定。
優しさと人の良さが滲み出てるR指定。
斜に構えたところと天の邪鬼具合が自分に似ているDJ松永。
日陰にいても、死ぬほど努力して世界一になった、自分に似ても似つかないDJ松永。
同世代で、中学12年生がなつかしワードで溢れてること。
たりないふたりとどっちで陰キャラでも陽キャラでもないかんじが私か!?となる歌詞。
2人のヒリついた青春が、自分のそれと少し重なるところ。
違うのは、他人の批判でやめた私と、やり続けた彼ら。

なにより、ずっと等身大で来ていて、かっこつけた恋愛なんてうたわず、弱音とか周りへうがった見方とか、そういうのも全部リリックにのせているところ。全然遠いところにいて、自分みたいな人間とは似つかないのに、なぜか親近感を覚えてしまうところ。


前日仕事終わりにグッズ買いに行ったけど、ほぼ売り切れ。当日は1時間早退して行ったけど、タオルは買えなかった。正直、まわりにそんなに好きな人がいないからここまでとは知らなかった。
HipHopのライブは初めて。
スポットライトからはじまって、何回ライブに行っても誰に対しても思ってしまう「あぁ、ほんとに実在するんだな」と思いながら気がついたら3曲。
他のロック系アーティストよりMC多めのライブ。
さよならたりないふたりの今バージョン。
まだ坊主で、ニューエラかぶってバッドボーイぶってた俺、その頃新潟で松永さんもニューエラ被っててんな?で泣き出すDJ松永。
武道館で俺らが主演と思いきや、やっぱり俺らは助演やな。こんな状況で、来てくれたお客さんらが主演です!で始まる助演男優賞。
高速ラップもDJも、生で見ると迫力がすごかった(欲を言えば、松永さんのDJはクラブくらいの箱でがっつり見てみたい…)

そしてなにより以下泣いてしまったMC。
等身大のリリックを書くことで、自分がなにを感じているかを確認できる。発信することで、理解できる。そうやってやってきたから、俺にとってはセラピーなんや。

私もずっとそうやって文章を書いてきたはずなのに、いつのまにかやめてしまった。
10代の頃は、こんな風に匿名で文章を披露できるシステムはなかったし、自己表現すれば速攻で悪口を言われてハブられるクラスだった。だからずっとノートに書き殴ってた。大学生になると、うまく書けないことにイライラしたり、いいねが増えなくてSNSをやめてしまったり、飲み歩くことが楽しくて、文章書くことをやめてしまった。
R指定のMCですら、やっぱり自分が重なって、自分のことばかり考えている自分が情けなくなった。いいこと言ってることに対してなのか、自分の不甲斐なさに対してなのか、泣いてしまった。

MCで何度も言ってたけど、2人はラップとDJがピュアに好きだけでずっと向かい合ってやってきた。
私は本も映画も好きだけどずっとインプットするばかりでアウトプットをなにもしていない。ちゃんと書かなきゃ。そう思ってとりあえず今ここに書き殴ってる。昔よりどんどん下手になってて引くけど、公開しないと意味がないからとりあえず公開する。

ラストは「かつて天才だった俺たちへ」かなりポップ寄りで、早口ラップとかではないけれど、歌詞がしっかり韻ふみ、かかりまくりなさすがの作品。
あかちゃんの、泥がついてない、まっさらな状態、それが天才。
というMC。会場でみんな、MCで座ってたけど、あかちゃんの〜とはじまった瞬間、「やっぱラストはかつて天才だった俺たちへだな、もう始まるわ」とぞろぞろ立ち出した。
流れが完璧でここもうるっときてしまった。

アンコールになったとたん、さっきまでのかっこよさがひゅ〜っとどこかへ。ラジオのときのヘラヘラしたふたりが現れた。
目の前で見た聖徳太子ラップはやはり度肝を抜かれた。
中央舞台をわざわざ上げてのDJプレイは最高にかっこよかったです。
ラスト、新曲、グレートジャーニーで締められました。

退場も、席別だったけどみんな大人しくしたがってて密にならず出られてよかった。

関係者席はだいぶ遠かったけど、多分若林あそこにいるんだろうな〜と遠目でさがすと…顔なんて微塵も見えなかったけど、絶対DJKOOがいた笑

佐久間さんのANN0での選曲も、creepy nuts へのエールってかんじで最高でした。

なんで今まで好きだった音楽とかけ離れたふたりをこんなに好きになったのか。
それでもこんな景色を見せてくれて、こんな気持ちにさせてくれて、ありがとうございます。

#creepynuts #武道館 #20201112 #コロナ
#ライブ




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