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30/Nov/2021

昨日の出来事。

朝7時頃大きな音がした。家の外壁を誰かがバットで叩いたみたいな、振動と音。なんだか外は騒がしい。

8時半頃出勤のため家を出ると騒然としていて、見たことない人だかり。

近隣住民に聞くと、人が2人死んでいるとのこと。男性が妻を殺してその後自死したそう。どうやら私が聞いたのは銃声だったらしい。

家のすぐそばだったので怖かったのと、どうやらいつもチャパティを売っている少年の家族だそう…。まだ死体もそのままで警察やら報道カメラが来ている。家のそばで子どもの泣き声がする。3歳と5歳の娘の目の前で起きたことらしい。信じられなくて足早にその場を離れて出勤。

仕事が手につかない…。

同僚は私の家のすぐそばの出来事だったので心配してくれていたけど、ウガンダではよくある事、と言っていた。2人とも死んでいるので何が原因か分からない。

夕方、少しお金を持ってもう一度現場に戻った。

近所の人や親せきが集まっていて、子供たちのこれからを話し合っている。チャパティの少年は、気丈に寄付してくれる人にお礼を言っている。

2人の子どもはまだ怯えている様子で、言葉を発することができなくなっていた。うつむいていて、無表情だった。

悲しかった。

目の前で両親が亡くなった。母親は臨月だったそう。生まれてくるはずの妹か弟も亡くなった。

私の勤務先が孤児支援をしているからと、親戚から色々相談された。どんな支援が受けられるのかとか手続きの事とか…頭が付いていかない。とりあえずオフィスに来てもらうことになった。

この子たちはどうなってしまうんだろう

悲しいけどまた夜が来て、夜は明けて、みんな現実に向き合ってどうするか考えている。

なぜ自分は悲しんでいるのか、たまたま来た土地で、最近出会った顔見知りの家族が亡くなった。子ども2人を残して。

悲しいけど、どうしたらいいか分からない。

ウガンダには熱狂的なクリスチャンが多い。イエス・キリストがこの世の全てを作って、全てをコントロールしている。嘘をついたら地獄に落ちる。正直に生きたら天国へ行けるから死ぬことは怖くない。みんな本気で言っていて、宗教観がその人の根幹となる価値観である場合は、正直本当の意味で解り合うことは難しいな、と思っていた。

でもこんな時、ウガンダ人はイエス・キリストに教えを乞うのかな。

どうしようもないから。

死がすぐそばにあって、不条理が多いと神の存在を信じざるを得なくなるのかな、とそんなことを思った。


これからどうしよう。

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