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【前編】ホストファミリーになった日

アプリに頼りたくないなどと言いながら、対面の日を前にだいぶお世話になった。これを表現するには、どんな単語・文法を使えば良いのだろう?ということばかり考えていた。
この言い方で伝わるかな?と英文を入力しながら確認するなど。この方が、勉強している感もあり😂

いざ対面。緊張しつつも「Nice to meet you!」with 満面の笑みで、無事乗り切る。つたない英語も伝わらないというほどでもなく、安心した。
平日は、一日のうち一緒に過ごす時間がそこまで多くなく。朝少しと、夕食ぐらい。夫の終業時間の関係で、私が夕方迎えることもあった。そういう時は、車中でちょこちょこ会話した。

何を言っているかは分かるけど、それに対する英文が出てこない、やっぱり。相槌ばかり打っていた。そして、相手に翻訳アプリを使わせてしまう手間よ…。申し訳ないと思いながら、英会話ができる人になりたいという気持ちを強めた。

とまあ、至らない点は多いながらも日常生活に困ることはない程度のコミュニケーションは取れた。
ある日、「簡単な英語しか分からないなあ」とがっかりしながらも、「Really?」という相槌を打ったことがあって。ふと感じたのは、いやそれだけでも十分なんじゃ?ということ。母語じゃない言葉に対して、本当に?とすぐに出てきたことに、自分で少し感動した。こういう経験の積み重ねが自信になっていくのだろうな、と。

うちにやって来た彼は、とてもとても優しくて家族思いだった。国や文化が違っても、人として大事なことは共通などのだと思った。

(予定)
・中編 → 体験してもらった「日本」
・後編 → もっとこうすれば…反省
・エピローグ → 体験を終えての私たち

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