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終われないドラマと愛すべき未来

『先生さようなら』が終わってしまった。物語として楽しみ、田邑拓郎としてしょっぴーを見てきた。
最終回、卒業した弥生と先生が一話と同じ会話をするシーン。二人とも晴れやかで、明るい未来が想像できた。再会シーンも同じ。これからの幸せを願わずにはいられない。

弥生、そして演じた林芽亜里さんが可愛くて可愛くて。純粋で一生懸命で。思いが通じても先生を優先する真っすぐさ。
人と人は出会うタイミングで関係性が決まってしまうようなところがあるけど、時間の経過が壁を壊してくれることもあるよな、と。

ゆるい雰囲気なのにどこかつかめないところがあって、もっと知りたくなってしまうような人、田邑先生。私があの学校の生徒なら、もれなく好きになる。

最終回前の「僕が君を好きなんだ」は、その苦しそうな感じにこちらも胸が痛くなった。好きな人、しかも先生(ここが個人的にはポイント)に、あんな風に言われて正気でいられます?

由美子を亡くした悲しみが、癒えるということはないのだと思う。ただ、悲しい感情と生きていくことに慣れていくのではないだろうか。上手く付き合っていけるようになる、のかな?

私は父がいなくなってしまったことを「乗り越えよう」とは思わなくて。その事実と、悲しさとか寂しさと一緒に生きていくだけだ。段々、そういう感情を隅っこに置いておけるようにもなった。

そうやって前向きでいられるのは、周囲の人に支えられているからで。
田邑先生の周りにも、一緒に進んでいける人がたくさんいたらいいな、と。愛することが出来る人は、相手からも愛されると思うから、自信持って、とか。応援したいと思える人物像だった。

放送前、見たくない~とか少し思っていた自分が懐かしい。素敵な作品をありがとうございました!

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