ナンジャモンジャする?
我が家には、思春期の息子が二人居る。
どちらも学生なので、現在、二人とも一斉休校対象だ。
これが例えば春休みや、昨年の長いGWや夏休みだったなら、
「あと一週間で休みだ!」
「今年は◯◯へ行きたい!」
というポジティブな気持ちで迎えられる人も多いかと思う。
けれど今回はそうではない。
私の住む市に至っては、木曜の夕方に突如、
「来週から一斉休校になります」
と発表があった。
木曜の夕方。つまり、翌日は金曜。
土日は元々学校は休みなので、
「今学期はひとまず明日で最後です!」
と前日に言われたことになる。
特に息子の内一人は受験生。
つまり、入試も卒業式も控えた時期であり、
そんな中突然の休校措置で、正直家の中は大混乱である。
子供たちは、発表直後こそ、呑気に「やったー!」なんて大喜びしていたものの、
週が明け、いざ休校期間に突入すると、次第に違和感を覚え始めた。
「急に学校に行かなくなると、何をして良いのかわからない」
「この休み、いつまで続くの?」
「外出も出来るだけ控えてって、じゃあ毎日何したらいい?」
私は専業主婦なので、子供たちのこれらの疑問や悩みに向き合うことはまだ簡単な方だけれど、
仕事をされている方などは本当に困惑されているのではと思う。
そこで、言葉がある程度理解出来る年齢のお子さんであれば、
簡単に遊べるゲームを紹介したい。
その名も、『ナンジャモンジャ』
ご存知の方も多いかも知れないけれど、
ルールは至って簡単なカードゲームだ。
パッケージに描かれているような、
見たこともない奇妙キテレツなモンスターのイラストが描かれたカードが、
12種類、計60枚入っている。(つまり同じ絵柄が5枚ずつ存在する)
伏せた山から1枚めくり、
めくった人は、最初に引いたモンスターに好きな名前を付けて、順に重ねていく。
それを順番に行っていき、同じ絵柄のカードが出たとき、
そのモンスターの名前を一番早く、正確にコール出来た人が、場にあるカードを全て貰えるというシンプルなルール。
つまりは記憶力勝負になるのだが、
このゲームの面白さは、記憶力だけでなく、名付けにおける発想力と独創性も決め手になる。
「何故そんな名前が出てきた!?」と他のプレイヤーに思わせることが出来れば、
ちょっとした優越感を味わえるのだ。
そしてこのゲームは、
記憶力に自信のない人同士の方が盛り上がる。
何故なら、得意げに個性的な名前をつけても、
続けていく内に、誰も覚えていないということが、まあ度々起こるのが面白い。
小さいお子さんと遊ぶ場合、
例えば「今回は果物の名前にしよう」など、簡単な縛りを加えるのもアリだ。
それぞれのモンスターがどんな果物に見えるかで、名前を付けていく。
そうすることで、記憶力だけでなく、発想力や創造力も鍛えられるのである。
なかなか外に遊びに行けず、家に居るとゲームばかりになってしまうとお嘆きの親御さん方。
たまには、親子でカードゲームにムキになって、スキンシップをしてみるのはどうだろう。
こんな時期だからこそ、子どもと一緒に笑い合うことは、とても大切な時間ではないだろうか。
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