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柔らか~い毒が癖になる。~読了記録~

気づいたら10日も投稿していなくて、1週間はパソコンを開いていなかった。

なぜだろうか。パソコンを開く元気がなかった…。

体調面もメンタル面も、ボチボチだったはず。

自覚はなかったけど、余裕がなかったのでしょう。

子供のプレ幼稚園が始まったりしていたので、週の頭はバタバタしてたからな…。

この1週間は、毎晩お風呂に入る間もなくリビングで寝落ちして朝を迎えていました。

今日こそベッドで寝たい…(笑)

という中、気づいたら読み終わってしまってました。

松井玲奈ちゃんの「累々」。

こんなにパンダが不気味に思える表紙ってないですよね(笑)

今回は「小夜」という女性をめぐって繰り広げられる、連作短編集です。

どの話も恋愛を軸に展開されていて、ちょっと複雑な感じのイマドキ女子のイメージ…ですかね。

平成元年生まれの私には、イマドキ女子の恋愛事情は想像でしかないけど…。

(というか、そもそも恋愛事情に疎いヲタクなので…(笑))

これは玲奈ちゃんの作風なんでしょうか。

読んでいると、柔らか~い毒付きのトゲでチクチクされているかのような感覚。

元でんぱ組.incの夢眠ねむちゃんの著書で「まろやかな狂気」というタイトルの本があったけど、まさにそのタイトルの言葉をお借りしたい。

「まろやかな狂気」。

決して鋭くはない。鈍器で殴られるような強い衝撃もない。

けど、主人公に狂気を含んでいる。

まだまだ数少ない読書歴だけど、こんなに柔らかい毒があるんだな~と思いながら読み進めて、いつの間にか読み終わっていた。

ん~…ハッピーエンドではないよな~…。

ちょっとモヤ~っとした後味。

でも癖になる。

もっと尖ったトゲのある作品を書いたら、化けるんじゃないかとも思う。

すっごい精神的にくる作品が出てきそう(笑)

けど機会があれば、違う作風の作品も読んでみたい。

次も楽しみにしておこう。

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