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スプラトゥーンは「オーバーヒートした心との折り合いの付け方」を教えてくれた

フェスパワーが初めて2000を超えてハッピーなしょこらです。

今回のフェスはマッチングにちゃんと時間を掛けてくれて、一戦あたりのフェスパワー増減が大きかった印象。時間を取られない社会人には助かるね。

つい、えいえん+1までやってしまった

昨年の今ごろから比べると信じられない心持ちなのだけれども、最近はスプラトゥーンと「楽しく」付き合えています。「やらなきゃ!」との強迫観念も「ランクを上げたい!」との切迫感もあまりない。

「いやいやゲームに入れ込みすぎでしょ…」と思われることでしょうし、そもそもこの渇きのような願望を理解してくれる人ってなかなかいないよなぁ…と思っていたら…。

きたー!さすがすぎる!

いたー!さすが『ねほりんぱほりん』!これよ!これ!この感覚!

後から思い返すとなんであんなに入れ込んでいたんだろうと不思議に思うのだけど、その最中って全く気付かないものなんだよね。

と、言うことで、今回は「強烈な渇望との付き合い方」がテーマです。


スプラの傷はスプラでしか癒やせない

もう何回も書いているのだけれども、昨年の私は焦っていました。

「ランクを上げたい」「早くS+10になりたい」「人並みに上手くなりたい」「勝ちたい」「負けたくない」「勝ちたい」…

体が弱っていく飢えではなくて、喉をかきむしるように我慢の出来ない渇きのような焦燥感。その感情が行動の源泉となり、狂ったように時間と体力をスプラに投下したのでした。

ですが、現実は「大敗」という結果をまざまざと突きつけてきました。

何度見てもシビれる画像

今思えば、初心者の私が、皆が使っているブキを手にした時点で負けは決まっていたのです。ブキが同じなら当たり前に経験値が高い方が勝つのですから。これも前回のnoteの通りです。完全に冷静さを欠いていました。

ただ、この時の私にひとつ誉めることがあるとすれば「諦めなかった」ことです。今思えば、何度負けようと、何連敗しようと、大借金を負おうと、スプラトゥーンを続けた自分は偉かった。

これは個人的な経験談なのですが、理想と現実の折り合いを付けるには「徹底的にやり切る」しかないのだと思っています。

「あの時はあの時の自分のベストを尽くしたのだから、あの結果はしょうがなかった」そう自分を「心から信じ込ませられる」ことが、次の一歩を踏み出すには必要なステップなのです。

逆に言えばそれは「スプラで負った傷はスプラでしか癒やせない」ことも意味します。自分を心から信じ込ませることが出来ない段階での撤退は、後悔と遺恨しか残さないのです。

やり切ること。結果はどうあれ、それが将来の自分に出来る今の自分の最大のプレゼントなのではないかな、と思うのです。

「落ち憑く」瞬間まで耐える

実はこんな心持ちになったことは何回かあり、オーバーヒートした自分の心と付き合い方もスキルのうち、ではないかと感じています。

例えば、初めて転職活動をした時の話なのですが「その時点の自分の価値」を全く分かってなくて、ただただ高望みをしてしまっていたのです。

でもその時は心がオーバーヒートしていたので全く冷静になれないわけです。だから結果が伴わない。で、余計におかしくなっていく悪循環。

その悪循環が終わったのは突然で、徹底してやり切った後に「あ、自分ってここが限界なんだ」と悟った瞬間が来たのでした。本当にある日突然「なんでこんなことしてるんだろう」って冷静になってしまったのです。

まさに「憑きものが落ちた瞬間」でした。

この「憑きものが落ちる瞬間を知っている」ことは大きく、様々な分野で、それこそ仕事からスプラまで、「落ち憑き待ち」が出来るようになってしまったのです。

なんか順位付いてる…

スプラトゥーン3の「落ち憑き」の瞬間は4シーズン後のこの画像で「なんかXPの横に順位が付いてるんだが…」と気付いた瞬間でした。

7万位。「あ、世の中広しと言えど、こんなにやってる人って7万人しかいないんだ」と思ってしまったのです。50万位ぐらいだと思ってた

実は『スプラ』、そして前に書いた『原神』に加えてこっそり続けている『グランブルーファンタジー(グラブル)』というゲームがあって、そのゲームの「やりこみ勢」の目安が9万位なんです。『グラブル』のアクティブゲーム人数は40万人ぐらいなので上位20%。

毎回何やってるんだかと思いながらやってる

それと比べて、アクティブが150万人から200万人ぐらいいると言われるスプラで7万位。「あ、ヤバい。普通にやり過ぎだな」と。そう思った瞬間、なんだか凄く「落ち憑き」を感じてしまったのです。

S+10とかXP2000とか、そのゲームでしか通じない指標より、xx位という横比較の威力を感じた瞬間でした。数字って凄いね。

「心と折り合いを付けた」その先で

じゃあ、スプラがつまらなくなったかと言うと全然そんなことはなくて、上手くなりたいし、ランクは上げたいし、普通に勝ちたいのです。

その気持ちが強い人は一直線に修練を重ねて修羅の道であるランク上げに励むし、その姿は眩しく、ちょっとうらやましくもあります。

でも、私のように途中で引き返してしまったとしても、一所懸命に投じた時間と経験は必ず自分の身になって返ってくるというのも経験上知っています。

これも「落ち憑き」スキルのひとつ。「クリア後」のウラ面が始まるワクワク感のような感じを感じられているのです。

ウラ面感のあるスキなフェス前の夕方

この「クリア後のおたのしみ」のメインコンテンツとしては、「自分の他の経験との組み合わせ」があります。合成ゲームですね。

投げ銭に投じた経験がプロデュースに活きる。恋愛に殉じた経験がコミュニケーションに活きる。部活に生きた経験がチームビルディングに活きる。

その時に「終わった」ハズの経験が、突然他の経験や状況と紐付いて、「自分ならではのスキル」として花開くのです。

人の本当のスキルとは、本を読んで付くようなものではなくて、それまで生きてきた経験が組み合わさって発揮されたものだと思っています。

私たちが身に付けている真のスキルは、自分固有の「ユニークスキル」なのです。

ですから「どうやってスキルを身に付けようか」よりも、「どうやって自分のスキルをフル活用しようか」と考える方が人生上手くいきやすいのではないかな、なんて失敗を重ねた経験から思っています。

毎日通っているロビーも愛おしい

もし、この文章を少しでも楽しんで頂けたなら、それはスプラとnoteの経験合成が上手くいったということなのでしょうね。

…あ、ヤバい。なんか最終回っぽくなっちゃった。

ではでは。


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