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採用面接を続けていたらスプラトゥーンの「勝ち方」を理解してしまった

一週間スプラを触れなかったら、復帰戦で7連敗したしょこらです。現在はソレナリのナワバリでリハビリ中です。秋/冬のギアでもつくるわ…。

ぜんぶウルショのせいだ。

ここまでスプラが出来ない一因として、最近がっつりお仕事に組まれている採用面接の重さが影響しています。

採用は想像以上に重要な仕事で、候補者の方の、会社の、そして自分の将来をも左右する分水嶺の瞬間です。なので結構ちゃんと向き合っています。

ただ転職を重ねて早6社、プロのジョブホッパー(注・不運が重なった面もあるんだよ…!)の私としては、候補者の方々の「戦い方」が気になってしょうがないのです。

そんなことを考えていたら、あぁこれってスプラトゥーンでの自分のやらかしと全く同じだなぁと思い至りまして今回のnoteな次第。

両者に通じるキーワードは「編成差」です。


その「編成」に勝ち筋は視えるか

試合開始時の編成を見た瞬間に「あ、これはヤバい。」と思うことってよくありますよね。味方には短射程しかいないのに、相手にはしっかり長射程がいるとか…。

短射程でも頑張ります軍団
ちょっと殺意が高すぎる軍団

「塗る力」が勝敗に大きく響くガチエリアやナワバリバトルは特に分かりやすく「編成が有利かどうか」で動き方を変える必要があります

「塗る力」が弱い方は塗るために相手をやっつける動きをする必要があります。逆に、強い方はどっしり構えて相手が自分たちを倒しに出てきたところを返り討ちにすれば良いのです。

つまり、バトルが始まった瞬間に相手と自分の「編成差」に応じて「戦い方」の方針を決める必要があるのですよね。

そして「戦い方」を臨機応変に変えられるかどうかは正に経験の賜物です。様々なブキと様々な戦いを経験している上級者の方々は本当に上手に調整してきます。

執拗に味方のリッターを狙うボールドマーカー、嫌な場所にビーコンを置きまくるホクサイヒュー、ウルショ打ちまくりで前に出てこないスシ…。

皆が「その試合で相手が困る動きを徹底する」強さを持っていました。

この「経験による戦い方の調整」を出来るかが、私のような初心者と上級者の方々の間の高い壁であり、長期的な勝率の差が生まれる大きな要因です。

編成有利の戦略・編成不利の戦略

仕事の話に戻りますと、面接で「戦い方」を変えられる候補者は非常に稀です。多くの方が用意してきたストーリーを順序良く話す作戦を採られます。

ですが、これは「編成有利」側の戦略なのです。

採用はマッチングです。面接をする側になると分かりやすいのですが、候補者の経験から面接をする側も期待値を持って面接に臨んでいます

つまり、最初から候補者にとって「編成不利」で始まる面接もあるということです。その中で、「編成有利」の動き方をしたら…それは良い結果は出ないですよね。

毎回バランス良く編成されるとは限らないもんね

面接で「編成有利」で始まっているかどうかは、学歴や経験、中の人からの情報収集や、開始時の面接官のやる気などである程度判断出来るものです。

そして「編成不利」だと判断したらとにかく「攻める」ことが必要になります。「お…!?」と思わせて相手に印象を残さないと勝てないのです。

それこそ玉砕覚悟で全てを破壊しに来るクアッドホッパーのように、ワンチャンを作るために攻めることが「編成不利」側の基本戦略なのです。

ちなみに私は面接の最初に「この仕事ってxxと○○と△△の3点が大事なんですよねー。それを踏まえてご自身のご経験を話してみて下さい」と初手で場をカオスにします。予定調和に進んでもつまらんですからね。

Chu!イジワルでゴメン。

「大一番」はいつだって編成不利

ちなみに、これは何も面接に限った話ではなくて、競争の要素のある仕事・勝負にはまんべんなく適用される「真理」です。

これも最近、イベント実行にあたって組む会社を決めるためのコンペに参加した例があります。そこでは、やはり同様のことが起こっていました。

もともと毎回お願いしている会社があるとお知らせはしていました。ですが、チャレンジャー的な複数社が王道の定番的な提案に終始し、それだったらと結局いつもの会社に決まってしまったのです。もったいない。

チャレンジャーは尖っていないと勝てないのです。

そして、スプラトゥーンでも同じで、「岐路になる大事な大勝負」においては、いつだって私たちはチャレンジャーです。自分にとっての大勝負とは、つまり上位者の中に飛び込む昇格戦であり、実力的に「編成不利」なのです。

つまり、大一番でこそ攻めないと勝てないのです。ですが、普通の精神だと「大一番こそ安定志向」で臨んでしまいます。

結果、「編成有利」な防衛側が有利に勝負を進め、実力差・編成差の通りに決着してしまいます。Mottainai。

ちゃんと攻めて勝てたら嬉しくなってしまった

やっとの気持ちで掴んだ大一番でこそ果敢に攻める。普通の精神では出来ないことですが、結局それこそが求められていることなのです。

最近、将棋の藤井聡太さんが八冠を獲りましたが、その最終戦も「数多の負け筋」を相手に晒して掴み取った勝利だったそうです。唯々凄いね。

恐れずに攻めること。前に出る気持ちを失わないこと。

そんな攻めの姿勢の大切さを、仕事もスプラトゥーンも教えてくれているんだと感じた昨今でした。

攻めろ。攻めるんだ。

ちなみに、数々の面接を重ねてこの人は!と思った方に、またお祈り(辞退)されちゃいました…!現実は厳しいわ…!

ではでは。


<関連する本>

コラムにある「プノンペンのジョー理論」は、誰しもが一回は読んだ方が良いと思います。就活の本じゃないけど。

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