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まろやかな

私は、スマホのメモアプリで新しいメモを作るとき、
必ず増える分だけ前に作ったメモを消します。

新しいアプリを入れた後にも、なんとなく
前のアプリを消すという作業をしてしまいます。

それは、服であっても然り。
(ただ、CDや映像作品、レコードなんかは
永遠に増え続けています。)



ところが、本に関してはまた違うマイルールが
あります。
というか、そもそも読みきれていない本が
何冊かあります。


何故読みきれていないのかというと、
ズバリ終わりたくないから。

小説や漫画は最後が肝心な部分もあるので、一気に
全部読むのですが、短編集や区切りのある本は
終わり間近で読むのをやめてしまいがち。

そんな読み方はやめたいと思いつつ、終わる恐怖に
勝てず、読みきれてない本がちらほら。


そして、また新たに欲しい本が現れてしまいました。
そこで、これを機に途中の本を読み終えよう、
という魂胆です。



前置きが長くなりました。


まずは、2016年に発行された、夢眠ねむの著

『まろやかな狂気』



を、読み終えるぞー!おー!



と、言いつつ、どこまで読んだのか完全にわからなく
なったので、最初から読みます。

そもそもどうしてこの本が欲しくなったのかというと、
ねむきゅんの思考に興味を持ったからです。

でんぱ組を好きになったのは、こういうことも
関係しているのだろうなと思っています。



ねむきゅんの考え方というのは、
私にとって新しい発見であり、
あれもこれも共感する訳じゃないけれど、
合ったときの共感度はめっちゃ高い!
みたいな、心の味方でもあります。






私は、姫毛の女の子をみると、きゅんきゅんする
性分なのですが、姫毛というネーミング自体も
すごく素敵だなと思っています。

最近でいうと、Juice=Juiceの『Future Smile』の
MVをみているとき、松永里愛ちゃんの姫毛を
見つけてずっきゅんしました。



そんなことがあった後に、ねむきゅんの
まろやかな狂気を読んでいると、
「アイドルの髪型」というテーマのところで、
姫毛について書かれていました。

(あ、この話すごい覚えてる。
私ここまでは読んでいたんだな。)


なんて思いつつ読み進めると、まさかの、
姫毛の名付け親はねむきゅんだったという、
衝撃的な事実が…!(1回読んでるんですけどね、)

しかし、これで私の中で合点がいきました。




そして、そこにはさらに、こんなことが、
"ハロプロには姫毛は無い"と。

言われてみれば確かに姫毛ないんですよね。


それじゃあ、これの前にしたJuice=Juiceの話は?
となりますが、私がMVをみたのはこの前で、
姫毛のことが書かれたのは2015年。


広まった波がハロプロにまで届いたのかと考えると、
なんだかすごく感慨深くなりました。





私は、音楽を聴きながら読書をするのが好きです。

そのため、まろやかな狂気を読むときにも、
たまにでんぱの曲を聴きながら読んでいました。

ねむきゅんの思考をここまで知った上で聴くと、
なんだか違って聞こえてくるようでした。



さらに読み進めていくと、何度も、間の孤独
といったような表現が出てきました。

ああ、もし、ねむきゅんが月のひかりなら、
私は消火栓のランプ…いや、それは烏滸がましいから
暖房機のランプだな

(というか、へぇ〜、おこがましいって、
こういう漢字で書くんすね。知らなかった〜。)


まあ、孤独にもいろいろな種類があるって
ことですよね。私とあなたは同じじゃないからね。

この世界には、
メロディになれない音符がいくつも彷徨っていますね。



本を読みながら感想のメモをつけていたのですが、

ねむきゅんは明治の人?

と、書かれていました。
なにをきっかけにこれを記したのか、
完全に忘れちゃったので、また読み返そうと思います。


ねむきゅんは、この本にマーカーで線を引いたり、
直接メモ書きをしたり、「教科書」として
お使いくださいと、ここで示しているのですが、
いっや、これは2冊買わないとそんなん無理ですって!
と、なりつつ、
確かに、この本はある種の教科書だなと思います。


きっと、そう思っていなくても、
定期的に読み返していく本になるのだろうと
思いました。

実際、読み返しましたしね。


読み終えたけれど、
そこで終わりということではない、
それがこの本でわかりました。読んでよかった。

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