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9月-10月に読んだ面白かった本

こんばんは、エルモです。

今日は、最近読んで面白かった本シリーズです。

「売れること」に比重が置かれ、内容が似たり寄ったりの本が平積みされている昨今の書店ですが、「へぇ、こんな本もあるんだ」と新しい本を手に取るきっかけになれば幸いです。

一応点数付きですが、あくまで個人の主観によるものなので、あまり選書の参考にはしないでください。

エネルギーをめぐる旅-120点

10月上旬にマレーシアに行ったのですが、その往復の飛行機で読んだ本。気づいたら飛行機がクアラルンプールに着いているくらいに読み入りました。

著者はJX石油開発で今も働く現役のサラリーマン(そう、なんと著者は日本人なのです….!)。

紹介したい文章が大量にありすぎて困るのですが、ここでは著者の本心を引用したいと思います。

「エネルギー問題というのは、考えれば考えるほど複雑かつ広範なものだ。たとえば化石燃料vs再生可能エネルギーといった二項対立で把握できるものではない。世の中の不毛な議論は、往々にして物事を単純化し、安易に結論を求める姿勢から発生しているのではないだろうか。読者の皆さんには、ぜひ解は一つではない、すぐに答えが出るものではないということを認識し、総体としての知的レベルを上げる努力を始めて欲しい。本書が、その一助となれば、と思っています。

科学の世界は、現実をファクトで見るもの(あまりにも当たり前ですが…..笑)。文化人類学のような社会科学ではなく、自然科学の視点で語られていて、ファクトベースで世界を見れて、それがまた良かったです。

また、こちらの本は、エネルギーの解説本ではなく、「エネルギーを視点に人類の歴史とこれから」を語る歴史本に近いです。「サピエンス全史」や「銃・病原菌・鉄」が好きな人は絶対に楽しめるはずです。ぜひどうぞ。

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3,702字

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