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【詩】ミモザ

風のままにたわわに揺れる
わちゃわちゃした小さなミモザ

あっちにゆらゆら
こっちにゆらゆら

開いた頁でカントが云う

『人は認識の枠がとらえた現象を見ている』と

蜂から見るミモザが
黄色とは限らない

君の見えている黄色を蜂に伝えることができるだろうか

シナプスの電気信号が伝える認識が己の真実だとは限らない

わたしはあのミモザのように
ここにいて
ただ風に揺れていたい




【ミモザの花ことば】
感受性・思いやリ・友情

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