旅して見つけた京都の”おいしい”喫茶店・マイベスト10
今年は京都のレトロな喫茶店を中心に食べ歩いていますが、「ここは料理がおいしい!」と思った喫茶店をランキングにしてみました。
1位 喫茶チロル
1968年4月開業。赤と黒のひさしと、山小屋をイメージしたという店内が素敵なレトロ喫茶店です。二条城の近くにあり、人気店ゆえ行列していることもしばしば。私も店内で20分ほど待ったでしょうか。
とても天気の良い日にうかがいましたら、窓から太陽がさんさんとさしていて、店内が明るく暖かい雰囲気でみたされていました。
店主が3日間かけて仕込むカレーが、チロルの名物。独自に改良を重ね、数十種類もの材料を煮込んでいます。濃厚な黄身の鶏卵を使った「玉子サンド」も捨て難いが、ここはやはり「カツカレー」でしょう。
さらっとしたルーとさくっと上がったカツは、ベストマッチング。喫茶店巡りでパンばかり食べていると、ごはんがうれしかったります。
2位 喫茶茶の間
創業1966年の老舗です。”喫茶カレーの真骨頂”とネットに書かれていまして、訪れました。まわりに何もないところにあるのですが、店内はちょうど満席で、外でちょっと待ちました。
ルーの辛さは、マイルド〜大辛の4段階で選ぶことができます。ソースポットになみなみと入ったルーを、セルフでかけるスタイル。ライスにはコーンフレークのっています。なんとルーは、お代わり無料!
カウンターとテーブル席があります。最初かなりのアウェイ感があったのですが、お客様が減ってきたらなんとか馴染めました。サラダもついて、たしかに家庭的でもあります。でもそういわれると、刺激的であとを引く味で、がんばってお代わりしちゃいました。
3位 喫茶もんぶらん
昭和30年代創業の老舗「喫茶もんぶらん」。京都御所の近く、寺町通り沿いにあります。店名を聞いて、モンブラン好きとしては気になっていたのだけど、スイーツのモンブランとは関係なさそう。山のモンブランなのかな?山小屋風という意味?
モーニンングセットのポテトコロッケのトーストサンド(450円)をチェックしていたのだけど、諸事情で、訪問したのはランチタイム。でもこれも当たりでした。
喫茶店というより、定食屋さんっぽい。コロッケモーニングに未練があったので、エビクリームコロッケ定食をいただきました。若竹煮や味噌汁がついて、おどろきの630円!
家庭的なんだけど、プロの味。かなり美味しかったです!
4位 喫茶ゾウ
京都御所の西に2019年4月にオープンしたレトロ喫茶。愛知県西尾市にあるお味噌屋さん今井醸造が展開するお店「ぞうめし屋」の3店舗目です。
京都で40年続いた喫茶店を居抜きで使用しているのだそうです。2023年6月からはごはんや味噌煮込みうどんの提供をやめて7月1日からはクレープ専門店としてリニューアルしました。
とはいえ、トースト系のメニューは残っていて、土日限定でフルーツサンドもあります(予約可)。名物は、カラフルなクリームソーダ。ゾウのクッキーがのっています。ということで私はフルーツサンドを予約して、クリームソーダとともに店内でいただき、たまごサンドをテイクアウトいたしました。
5位 喫茶me
岡崎にあるオムライスが名物の喫茶『me』。2022年にオープンしました。東京・東銀座にある『喫茶you』で修行を積んだというオムレツ職人が作るオムライスです。学生時代に衝撃を受けたオムライスを京都で広めたい」という熱意を胸に学び、本家から承諾を得たのだそうです。
店内にインベーダーゲームがあって、作りは昭和風。しかも中森明菜ちゃんを聞きながらいただくんです。
普通のオムライスと、チーズ入りのオムライスがあって、うっかり若い店員さんに「おすすめはどちら?」と聞いてしまったら、チーズと答えてくれました。とはいえ、そもそもオムライスに生クリームが入っているのだから、乳製品をダブルにする必要はなかった…
と後悔しつつ、必死に完食。さらにクリームソーダまで頼んじゃいました。クリームソーダ、京都で流行っているみたいです。
6位 進々堂 京大北門前
1930年(昭和5年)創業で京都市内に現存する喫茶店としては一番古い店。4代目店主・川口聡さんは京都を代表するベーカリー「進々堂」の創業者・続木斉氏のひ孫にあたるそうです。
京大の北にあるれんが造りのレトロな外観。中は大きな木の長テーブルが何席もあります。この重厚なテーブルは、続木氏が木工・漆芸家の黒田辰秋氏(のちの人間国宝)に制作を依頼したもので、黒田氏は「200年は持つ」と話したそうです。テーブルには「サイズを測らないでね」という注意書きが。あと、写真撮影もNGです。
あらかじめコーヒーにフレッシュミルクを入れて提供するのは創業時からのスタイル。バターロールをつけながら食べる「カレーパンセット」が人気です。スプーンを使わずに片手で食べられるのがよいのですって。
うかがったのが夏休み期間だったのか、店内はほとんど人がいませんでした。ゼミ生専用らしき中庭はクローズ。こんなお店が残っているのですね。まさに京大生の部室の雰囲気。
7位 カフェ スタイル リゾート 嵯峨野湯
京都・嵐山にある大正後期に建てられた銭湯をリノベーションしたカフェ『嵯峨野湯』。
京都には、小学校をリノベしたホテルとか、銭湯をリノベしたカフェが多いですね。昔の面影を残しつつ、おしゃれに現代風に。
女子の心を掴んでいます!
いただいたのは、豆腐パスタ。肉団子と九条ネギの豆乳クリームパスタに、お豆腐を混ぜながらいただきます。
8位 cafe marble智恵光院店
京都を拠点に活動しているデザイン事務所が運営しているカフェ。『cafe marble 仏光寺店』は、築100年の町家を改装して2007年にオープン。こちらは、2012年に京都・西陣エリアにオープンした、2店舗目となる『cafe marble 智恵光院店』。
1階はカウンター、2階は広々とした空間のカフェで、キッズスペースもあります。地下には、珈琲焙煎所『 DRIP & DROP COFFEE ROASTERY』やクラフトビール醸造所まで。
じっくり丁寧に焼き上げる手作りキッシュやタルトが人気。ランチのお野菜たっぷりのキッシュプレートをいただきました。パイはサクサク、野菜がごろごろ、にんじんサラダもおいしかったです!イラスト入りのメニューもかわいいです。
オンラインショップでも販売しているクッキー缶や珈琲豆も、くまのイラストでほのぼの。
9位 パンとエスプレッソと嵐山庭園
東京・表参道に本店があるパンの名店『パンとエスプレッソと』の京都初進出店。2019年に京都府指定文化財の旧小林住宅をカフェとして改装しました。お隣にテイクアウト専門のショップがあります。
13:30くらいに到着したら、すでにフレンチトーストは売り切れていました!いかにも映えそうなアフタヌーンティーセットもあったのですが、「豚バラコンフィときんぴらごぼうのパニーニ」をいただきました。
さすがにパンはおいしかったです!
10位 さらさ西陣
1930年開業の銭湯『藤の森温泉』をリノベーションしたレトロモダンなカフェ。さらさ2号店として2000年にオープンしました。唐破風の屋根、格天井と呼ばれる立派な高い天井、和製マジョリカタイル全面張りの店内がハイカラでどこか懐かしい。
さらさの1号店は、1984年に富小路三条の町屋を自分たちで改装してオープンしています。現在は、花遊小路に移転して、本店として営業。さらさ系列のお店は京都内に6軒あります。
古いものに価値を見出して、若い女の子向けにしているようです。やはりカフェ人気は女子が牽引してるのですね。コロナ以降、夜早く閉まってしまうカフェが増えたので、夜やっていて、ご飯が食べられるカフェは貴重です。
こちらのトルコライスは、唐揚げか豚カツ・海老フライかアジフライかを選べます。
ということで、私が食べ歩いた喫茶店のお料理部門のベスト10をご紹介いたしました。行ってみたい!と思ってくださったお店がひとつでもあったら、うれしいです。
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