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京都五社めぐり・南の朱雀『城南宮』

京都は平安京を中心とした「四神相応の地」とされています。

北の玄武「上賀茂神社」
西の白虎「松尾大社」
東の蒼龍「八坂神社」
南の朱雀「城南宮」
そして中央に「平安神宮」

この五社を巡るのが京都五社めぐりです。1日で周らなければいけないとか、周る順番とかは特にないようです。「城南宮」はちょっと離れたところにあるのですが、無事五社コンプリート。

「城南宮」は、794年の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ=大国主命)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮の創建と伝えられています。

平安時代後期、白河上皇や鳥羽上皇によって、城南宮のまわりに「城南離宮(鳥羽離宮)」が造営されて、院政の拠点となりました。

方違(かたたがえ)の宿所でもあったことから、現在は「方除の大社」と仰がれ、引越・工事・旅行の安全、厄除のご利益があるということになっています。

曲水の宴が行われる神苑

私が楽しみにしていたのは、神苑「源氏物語花の庭」。『源氏物語』に描かれた80種あまりの草木が植栽されています。そもそも白河上皇は、源氏物語に登場する大邸宅「六条院」に触発されて、城南離宮の造営に取り組んだという話もあるようです。

桔梗
夏椿

訪れた時は、桔梗と夏椿が見頃でした。
来年の大河ドラマは紫式部が主人公なので、源氏物語のいい勉強ができそうです。


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