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「真面目」について真面目に考えてみた

怒りは、「〇〇すべき」が裏切られたときに発生するのだそうです!

先日「アンガーマネージメント」の話を聞く機会があったので、ちょっと調べてみました。

正義感が強かったり、完璧主義だったり、自尊心が強かったり、頑固だったりする人ほど「べき」が多くなるそうです。また、人と距離をおきたかったり、自由に振る舞いたい人は、他人の行動がストレスになりやすかったりします。

「アンガーマネージメント」的には、怒りは必ずしも”悪”ではなく、コントロールすることが重要なのだそうです。そのためには、自分が何に対して怒りを感じるのか、つまり自分の価値観を知るのが大事だということです。

感情は意識しないと流れてしまうものだから、つどつど受け止める必要がありそうです。

実はワタクシ「真面目だから」と言われることが多いのですが、もしかしてこれって「べき」が多いということではないかと思い当たりました。

時間は守るべき、早起きすべき、運動すべき、甘いものは控えるべき…

「べき」は社会のルールに対しても向けられているし、実は自分に対しても向けられています。だから寝坊してしまった日は、朝から罪悪感でいっぱいになるし、できない自分にいつもダメ出ししているから、自己肯定感が低くなる。

となると、真面目って生きにくいのかもと思い、改めて真面目の意味を調べてみました。

真面目は「いい加減なところがなく誠実なさま」なので、どちらかというとほめ言葉として使われます。とはいえ真面目とは、”人間性を表す特徴”なので、本来そこに善悪の評価はないです。

自分が真面目だと思っている方の中には、子供の頃「まじめでいい子」とか「まじめでおとなしい」といわれてきた方も多いでしょう。

言っている方はほめているのでしょうけど、言われた本人は、「面白くない」「融通がきかない」といわれているかのように解釈して、あんまりうれしくなかったのでは?「クソ真面目」なんて言葉もありますからね。

真面目な人って、責任感が強かったり、几帳面だったり、正しさを求めたりして、ちょっとつらいことが多そうです。あと、楽しむことが苦手だったりもします。

でも「真面目」の語源をたどってみると、宋の時代に蘇東坡が読んだ漢詩にたどりつくそうです。

その詩には「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」とあって、これが語源らしい。柳には柳の色、花には花の色があって、それぞれが個性や役割を発揮しているという意味です。

なんと「真面目」の本来の意味は、”自分らしく本質的に生きている”でした。

真面目で生きにくいと思っているお仲間のみなさま、大いに真面目に生きようではないですか!

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