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miu404 第8話

 山中で男性の変死体が見つかり、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は現場へ急行する。遺体の特徴的な創傷と残された文字から、未解決の連続猟奇殺人の可能性が浮上し、事件の捜査は一課の管轄となる。捜査会議に参加した伊吹と志摩は、そのまま一課の刑事・刈谷(酒向芳)の手伝いに駆り出される。
 刈谷と同行し訪れた不自然死究明研究所、通称「UDIラボ」で、伊吹と志摩は臨床検査技師の坂本(飯尾和樹)と出会う。
 その後、今回の事件の捜査資料を盗み見た伊吹は、複数の前科があった被害男性の最初の事件を担当した刑事が恩師の蒲郡(小日向文世)だった事を知る。伊吹と志摩は、蒲郡から得た情報を頼りに犯人を追うが…(公式HPから)

 なんとなく、完全なバッドエンドだった回は今回だけだったような気がする。何もできなかった。間に合わなかった。蒲郡からも、はっきり言われている。「あの子に、伊吹に伝えてくれ。お前にできることは、何もなかった」。(咄嗟に「あの子」と呼んでしまうところが、昔の関係性のままなんだな、と思わされて、余計に切ない…。)

 個人的には、志摩が伊吹のスペックを見抜いて解説しているシーンが良かった。曰く、動体視力や感覚が異常に鋭くて人より多くの情報が脳に入る。一方で、思考力や語彙力に乏しくうまく言語化できないために、「カン」とか「なんとなく」という言葉になってしまうという。納得がいったし、相棒についてよく考えていることが滲み出ていてよい。捜査会議にしても、本人がいない場にしても、今回は志摩がひたすら伊吹をフォローしている。立場が悪くならないよう気遣っている。
 最後、屋上で泣いている伊吹に、志摩が手を差し伸べる。遺体発見現場で「志摩の相棒」と自己紹介した伊吹に応えるように、伊吹に「相棒」と呼び掛け、手を掴む。かつての相棒の香坂に、してやれなかったこと。救いは、そこしかなかったような…

 あとは、気になったこと。
とうとう「アンナチュラル」のUDIラボが出てきた!所長が出てくると同時に、聞きなれたコインの転がる音が響く。中堂もエピソードで登場していて、しかも不自然さがない。捜査機関と衝突したり、連続殺人に拘って重大な発見をしたり。
 給湯器の修理のあいだ目を離した時間があった、と名乗り出る志摩をみる隊長の目が鋭い…!
 それから、昔の連続殺人の方の犯人は結局捕まっていないけど、大丈夫なのか…?

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