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42才オジサンの転職活動④~前職の失敗~

前職の失敗話。

会社を辞めた理由は②で書いたのですが

今回はもう少し整理しながら、何を失敗したのか書いてみようと思います。

私は、職歴全てがゲーム会社で、1社目はバリバリ外資。2社目は(親会社は日系大手だが)ITベンチャーっぽい会社。3社目もベンチャー気質の名の知れた会社、というところです。

社風は大抵、良く言えば自由主義、チャレンジは歓迎・応援される雰囲気ですが、働き方はちょいブラック。残業残業、終電まで働くなんて人によってはよくあること。成果重視で、結果が出なければ数年で去っていく。そんな業界で過ごしてきました。

しかも私は、新卒で会社に入ったことがなく、バイトか契約社員から正社員転換しているため、まともな研修を受けたことがありません。ビジネスマナーでは本当に恥をかくことが多かったため、自分で学び、それを下のメンバーに展開することにしていました。

そんな経験から、いざ自分が地方子会社の責任者になった時、こう思いました。

「残業もなく、基礎研修がしっかりしており、自由な社風で、ホワイト企業と思ってもらえる会社にしたい。」

数名で始まった地方子会社は、毎月新人が入る勢いで、1年もすれば数十名規模に。20代~30代の契約社員とアルバイトが中心でしたが、ビジネスマナーやビジネス文書、コンプラやキャリアパスまで様々な研修を私が主催しました。

メンバーは、真面目で素直で仕事の覚えも早く、和気藹々と仲も良く、突発的な事がなければほぼ残業なし。皆が帰るのを見届けてから最後に自分が退出する事が日常になっていました。

上手くいっていたハズの会社運営。

しかし、会社が「安定」してしばらくした時、だんだんと自分の中で「不満」がでてきます。

知識を身に着け、業務はキツくはない、チャレンジしたい人は任せるし、こちらもその機会を用意している(つもりだった?)。

が、すっかり安定化した会社のメンバーは、新たなチャレンジをする者などいません。100%親会社から仕事が降ってくることもあり、すっかり「受け身」に慣れてしまったのだと思います。勿論業務の中で多少の背伸びはありますが、大きく出ることは無し。

物凄くヤバイ状況になった時は、私がなんとかしてしまっていたのも、一因かもしれません。

「ホワイト企業を目指していたら、ヌルい会社になっていた。」

これに気づいた私は不満と焦りが出ます。このままではダメだ、チャレンジを恐れない「きっかけ」を与えなければ、と。
しかし状況として、最初に以下のように感じてしまったのです。

・もともとインハウス部隊。大きく方針転換し外に出るには、ノウハウも無く、準備も人も抱えていない。
・地域特有の人柄で、出る杭は叩かれる、”みんな同じ”風潮が根強い。抜きんでたリーダーがいない。

大きな手を打てなかった私は、サービスの種類を増やし、今の業務の中から拡大していこうと、メンバーにプロジェクトを割り振り、指示を出し、任せます。
それでも、限られたフィールドの中で足掻いていただけに過ぎませんでした。

2019年、親会社の業績下降に伴い、子会社の整理が始まります。
経営陣は総入替え、伸びる見込みのない業務は廃止。

不要な人員の整理を言い渡され、私は、自分が雇ったメンバーを自らリストラしました。

業務整理が一段落した頃、私は気づかぬうちにストレスが蓄積していたようで、体を壊します。といっても、毎日出社は出来るし、業務に支障はありません。メンバーに気づかれないようにするには苦労しましたが、新しく始めたサービスも形になり、これから立て直しというところで

子会社の売却を伝えられました。

上手くいけば事業もメンバーもまるっと新会社へ。最悪の場合、業務は全て外部に引継ぎ、メンバーは会社都合で離散です。

これは、結果的に、運よく前者に決まりました。

私自身は、この時に退職を決めました。その時の自分の頭の中では、こんな思いが巡っていました。

うまくいかなかったのは、親会社の影響もある、地方特有の人柄もある、計画を変えなかった会社の方針もある、等々…。

前回でも書きましたが、ほぼ他責です。自分では気付いていませんでしたが。

新会社のトップからは、残って欲しいと言われました、断ってしまいました。もう様々なことが嫌になってしまい、自分がいる環境、業界まで嫌になり、しまいには日本に居ることすら嫌になりました(苦笑)

それが、今回の転職で同業界を避けていた理由です。

何だかこうやって文字にするとバカみたいです。子供じみた理由に思えてきます。

自分は失敗したのだと、認めたくなくて、逃げたかったのですね。

まぁ、退職したのは間違っていないと思っています。思う様にしています。

私は、地方子会社の運営責任者として、事業を拡大できなかった。立て直せなかった。優しさと甘さの切り分けが出来ていなかった。チャレンジするリーダーを生み出せなかった。そして、自分の名のもとにリストラした。

新会社になったとして、そんな私に誰がついてくるだろう。
だから、新しい責任者が必要だったのです。

と、今はそう思って自分を納得させています。

これが私の失敗談。

今日は、ここまで。転職の話は、今後も続けます。

(後日、加筆修正するかもしれませんがご容赦ください。)

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