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懐かしいはずないケーキ


幼少期にアメリカやイギリスに住んでいない。

当然、素朴なケーキを焼いてくれる
ママンや、グランマもいない。

父も母も生粋の日本人である。

それなのに、なぜ
懐かしくなるのだろうか?

キャロットケーキ

小さな頃に食べたことはないのに、
作るたびに、何とも言えない気持ちになる。

ノスタルジー…
ビタースイート…

懐かしさ、温かさとか、
もの悲しさ、ほんの少し寂しさ

色んな感情が、入り混じる。

他のケーキに、この感覚はない。

スコーンは、"クロテッドクリーム"に
恋焦がれていた若い頃を思い出すけど、
それとも違う。

母が作ってくれたパンの耳かりんとうとかは、
ただただ、懐かしいだけ。


ブラウンシュガーと、
ほんの少しのスパイス(シナモン)
重曹の風味に反応しているような気がする。


行ったことない場所や、
食べたことないものに、
抱く感情が、何か分からないけど、
何だか小説でも読んだような
いい気分になれる。


"懐かしい"と言う感情は、
人間にしかないそうです。


キャロットケーキに使ったのは、
シーズン最後の収穫ニンジン。

今日、次のニンジンの種を蒔いた。

次は、冬のノスタルジーを目指す。

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