SSRIは脳出血のリスク因子?抗凝固薬と併用するとリスクは上がる?

【調べた背景】脳出血で入院した患者がSSRIを常用していた。脳出血との因果関係があるか、再開はするか、検討した。

【論文】Intracerebral Hemorrhage and Outcome After Thrombolysis in Stroke Patients Using Selective Serotonin-Reuptake Inhibitors
https://doi.org/10.1161/STROKEAHA.117.018377

【論文の結果】SSRIは、こ血栓溶解後のsICHのリスク増加と関連なし。ただし、サブグループ分析では、SSRIとOACの両方を服用している患者でsICHのリスクが高い。
‡Using patients taking OAC but not SSRIs as reference category, the unadjusted and adjusted ORs for patients taking both SSRI and OAC were 6.30 (95% CI, 1.50–26.53) and 9.04 (95% CI, 1.95–41.89), respectively.

【対応】SSRIは必要だから服用しているわけで、なかなか中止できるものではない。しかし、SSRIとOAC併用はリスク比がだいぶあがるので、注意が必要。
イメージとしては、アンプラーグ®︎(サルポグレラート)は「5−HT2(セロト ニン)レセプターに対する特異的な拮抗作用」で、「慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍,疼痛および冷感等の虚血性 諸症状の改善 」に適応を持っていることと関連付けておくと覚えやすい。

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