五苓散はどうして慢性硬膜下血腫に効くの?

【調べた背景】慢性硬膜下血腫に五苓散を提案したかったが、よい資料がなかったため調べた。

【論文】五苓散による慢性硬膜下血腫治療の薬理学的 合理性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/54/2/54_139/_pdf/-char/ja

【論文の結果】五苓散は AQP 類の機能を抑制することにより, 抗浮腫作用,利尿作用および抗炎症作用を示すもの と推定されることから,浸透圧利尿薬をはじめとす る利尿薬と副腎皮質ステロイド薬を併用することに よる標準的な西洋医学的治療を代替できるものと考えられる.その上,五苓散は血管内皮細胞における AQP1 の発現低下に基づく遊走抑制作用を併せ持つ ことから,慢性硬膜下血腫の薬物治療においては, むしろ西洋医学的な薬物療法よりも優れたプロファ イルを持つとも言えよう.

【対応】上記資料はだいぶ五苓散を高評価。画像を評価し、適宜五苓散追加を提案していくこととした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?