良いことあったのに嫌なことあった

昨日テストが終わった。

今週は就活やらテストやらで忙しく、自分の将来に不安を覚えたり、研究室の人員編成が変わったりとかで、ずっと苦しく暗い気分になっていた。

だから試験をする教室で、大学内で一番居心地の良い友達に久しぶりに会えて、気分が少し晴れた。テストの後はお疲れ様会として、焼肉やスタバへ行った。将来の不安や、趣味などの他愛のない話をたくさんして、たくさん笑って、暗い気分がだいぶ晴れた。

加えて元気になった勢いで、今日は美容院に行った。しかも30分のヘッドスパ付き。トリートメントで髪の毛サラサラ。本当に気持ちよかったし、リラックスできたし、なにより初めて行ったところだったけど自分が話したいような会話ができたから、とてもリフレッシュできた。

遅い昼ごはんに、行きたかった回転寿司に行って、冬に着る服を買った。

久しぶりに楽しい一日を過ごせた。さて明日も頑張ろう……と思っていたのに。

最寄り駅に着いた時、見てしまった。研究室の(私の)お気に入りの女の子。と、一緒に歩いてる直属の男の先輩。

「あー……」と思った。

わざわざ追い越していった。

二人が一緒にいるのは納得できる。彼女はその先輩に研究の手技を教わっているから。研究室でもよく二人でいるのを見かける。

でも場所が場所で、彼女の家の最寄り駅に先輩がいるということは、、どういうこと？先輩の最寄り駅でもあるのか、あるいはもしかしたら彼女か、もしくは先輩の家に向かう途中とか？と、歩く二人の後ろで悶々と考えた。「自分、気持ち悪いな」ともちゃんと思った。追ってる自分も気持ち悪いな、でも同じ方向だしなとか、言い訳も考えた。

バイバイと言って別れてほしいと強く願ったのに、二人は一緒のまま、どんどん彼女の家が近づいてくる。でも一緒にいる先輩は彼女についていってる感じで、時折別の方角に足を向けようとして、おっと、となっているから、恐らく家に行くのは今日が初めてだな？とか推理した。自分、気持ち悪いな。

家のある最後の角を曲がり、さすがに一直線で後ろにいるのはバレるだろうから、角で待った。そしたらはいゴールインでした、ドアが閉まる音が聞こえた。

もやもやする。
私も家にあがらせてもらってからだいぶ経って、最近は家が汚いから〜とか、親がいるから、とか言われて遊びに行ってなかった。でも先輩はいれるんだね〜。

二人ともどっちかと言うと自分から誘うタイプでは無い。彼女からだとしたら、先輩のこと信頼しすぎじゃない？とか、男なのに上がらせるの？とか思っちゃう。先輩からだとしたら、いきなり（とは言いきれないけど）家に行きたいって言ってくる男性は（私は）無理だなとか、それを承諾した彼女のことも無理だなとか思っちゃう。

彼女も先輩も気持ち悪い。そういうこと考えてる自分はもっと気持ち悪い。

もやもやする。
実は昨日、友達と恋愛の話になって、ノリでマッチングアプリなるものをいれていた。人と上手く話せない自分でも恋人が欲しいと思った。普通に過ごして普通に恋人ができる、並の人間ができるようなことが、私はできないから。普通の人はやらないマッチングアプリを使うしかないんだと。

そしたら目の前で、恋愛とかそういうのに興味のなさそうな彼女が、異性と一緒にいる。私と同じような子なのに、普通に過ごしてれば普通に良い人ができるんだ。やっぱり私は、平凡に過ごしてても何も生まない、ペラペラなうっすい人間なんだと実感した。

このまま帰って大人しくしてれば良かったのに、まだ気持ち悪いことをしてしまったので続ける。

本当は駅から出たら買い物に寄る予定だった。予定外にも尾行をしてしまったから、家に一度帰ったあと、もう一度買い物に出かけた。今日買わないといけないものもあったし、なによりうずうずしてじっとはしていられなかったのもあった。だから店に向かう途中にある彼女の家の前をわざとらしく通ってしまった。わざとらしく彼女の部屋があるであろう階の窓を見てしまった。

暗い。電気が付いてない。「あ、え、早いね」とか思って2度見、3度見。さっきの「気持ち悪い」に拍車がかかって、目を離せられず歩きながら見上げてしまった。

そしてふっと前を向いた時、少し先に二人の姿がこっちへ歩いてきていた。「お！？」と思ったけど、外は暗かったから二人だと気づかないフリをして、すれ違った。時間的にも、二人は恐らく、自販機で飲み物を買ったんだろう。なぜわかるのかと言うと、その方向に自販機があるからと、彼女と一緒に行ったことがあるのはこの私だからだ。

自販機で飲み物を買うということは居座るということ？そういうこと？と、もやもや考えて、苦しくて走った。公園のベンチで座って落ち着かせた。なぜこんなにドキドキしているのかというと、私が窓をジロジロ見ていたのを、彼女に見られたかもしれないからだ。彼女から隠していたのに、気持ち悪い私を見られてしまった。

苦しい。穴があったら入りたい。抵抗として、インスタのストーリーに、私がどこかに出かけている風な写真を流しておいた。ちなみに彼女は未だに見ていない。

今になって強く思うのは、尾行しなければよかったということ。悪いことは出来ないものだな。尾行せずに別の日にでも、「二人が一緒にいるの見たよ〜」と、ヤキモチを焼いている自分を隠しながら、事の顛末を探ることができただろうに。はぁ、このままで会いたくないな…。どうか、私がジロジロ探っていたのがバレていませんように。

せっかく良い気分で一日を終われそうだったのに、嫌なことで塗りつぶされてしまった感じがする。相変わらずプラマイゼロなんだな。と思うけど、いい日に嫌なことを起こさないでほしいよね。

今夜はどうしよう。時間通りに寝ようとしても、絶対もやもやと考えてしまうから、気絶するように寝たいな。お風呂入って、部屋の掃除して、動画見よう。

おやすみ