出産育児とエルメス

こんにちは。
初めましての投稿をします、南　美子と申します。

昔から文章を書くのは好きでしたが、出産育児により家にいる時間が増えたのを機に始めてみました。

さっそくですが、私の好きなものについてお話ししたいと思います。

昔から革製品が好きで、様々なブランドのバッグを集めましたが、最終的にたどりついたのは“エルメス”でした。

変わらない洗練されたデザイン、落ちない価値、レザーの美しさなどなど魅力は様々ですが、ひとつ手に入れてからはその魅力にはまってしまいました。

当時、独身を謳歌し、ありがたいことに自分のお給料はそのまま自分のためだけに使えていたので、エルメスに通い少しずつ商品を集めました。

色々な縁に恵まれ、最終的にはいくつもバッグに出会うことができました。

しかし、その最中、結婚、出産、育児という壁にぶつかりました。

壁と呼ぶべきものではないかもしれませんが、独身で自由な鳥のように羽ばたいていた私は、出産育児によって制限のある鳥籠のようなところに入ってしまいました。

出産育児は思い描いていたキラキラしたものとは違う、大変なものでした。

残念なことに当時の職場では育休がもらえないとわかり、仕事をやめることとなってしまい、収入はほぼゼロになりました。

睡眠不足が続き、報酬のない家事、育児。よく他のママさんの声を聞いていましたが、これまでどんなこともそれなりにこなしてこれたと思っていた私も、メンタル、身体ともにボロボロの状態となってしまいました。

たまのショッピングでは、お給料がないので財布の紐がかなりきつく閉まり、もったいなくて買えません。
今まで買い集めてきたものでなんとか補い、本当に必要なもの以外は買わずに生きていくことになりました。

「子供が大きくなったら楽になるよ」
「子供が大きくなったら働けて、元の生活に戻れるよ」

そんな言葉を何度ももらいましたが、今目の前の不安、ストレスに押し潰されながら生きていくのはかなり辛いものでした。なんで私ばかり、キャリアを捨て、収入もなくなり、身体も辛いまま生きていかなくてはいけないのか、、旦那さんに当たったり、母に愚痴を言ってしまったりしました。
ただ、それだけでは何も解決できなかったんですね。

大好きだったお買い物をかなりセーブしていましたが、その間にも貯金を少しずつ使って欲しいものを買ったりして気を紛らわせていました。

でもそれが、”本当に欲しいもの”、”本当に必要なものは何か”ということを考えるきっかけになりました。

以前は、流行りのものはとりあえず買う。というスタンスでしたが、今は
"本当に今必要か"
"今後も流行り廃りなく使えるか"
ということを大切にお買い物をしていこうと決めました。

素敵だなと思ったものでも、一旦持ち帰って、考えると、ほとんどのものが、
"今はいらないし、今後も流行りが終われば使わなくなってしまうしいらないな"

と思うものだということに気づきました。
贅沢品にたくさん囲まれてきた私が、少しの素敵なものとあとは必要なものだけをそばに置いておくようになったのです。

その中でもやはりエルメスの商品は見ているだけでときめくものが多く、また、少しずつ集めて大切に使いたいと思うものばかりです。

もちろんお金があるにこしたことはありません。
今後もし、キャリアを再開させ、稼ぐようになったら、また前のように戻ってしまうかもしれません。

しかし、今大切なものを見極めること、目の前にある幸せな時間をちゃんと見つめること、で少しだけ心に余裕ができたのです。

出産育児は今しかできないかけがえのないもので、何に変えることはできないものです。
一方でママ自身の楽しみもやはりゼロにするのは悲しいと思うのです。こんなに頑張っているのだからご褒美があってもいいと思うのです。

なかなか難しい時もありますが、お買い物も少しはしていこうと思います。
そして、細々とですがエルメスも続けています。
またそちらに関しては記事を書こうと思います。

ご拝読ありがとうございました。