晩夏、乳がんから2年が過ぎる
8月の末に乳がんの検査と診察があった。毎回大丈夫よね、大丈夫なはずと心配しながらの通院。
ちょうど乳がんの告知を受けてから
2年がたった。
乳がんの記録
2022年8月に告知された。
毎年暑くなっていく2年前の夏に乳がんの告知を受けた。
乳がんになると忙しい。
検査を次々に受けて、治療も最後は自分で選ぶことになる。
あの日もこの教会を見てた。
行きはどうか乳がんでありませんようにと願いながら。
帰りは教会の十字架を落ちた心で眺めながら帰る。
がんって癌?
その時息子は地方に仕事に行き、コロナになっていてすぐに話すことをためらった。
それでも一晩ひとりで悶々としてつらい、誰かに言いたい。
息子にLINEで、電話をしてくれるようにと入れた。
息子もえっ、とLINE電話の向こうで驚いていた。
セブンを見上げながら病院へ着く
品揃えが多いセブン、だから駅に着くと必ず店を覗いてみる。
予約の10分前に病院に着く。
受付をすると血液検査の2階を案内される。
婦人科の階に行き、上半身の着替えを促された。
ワンピースなど着てこない方がよく、上下別々の洋服を選ぶ。これは正解。
マンモグラフィ検査
血液検査の待ち時間に他のふたつをする。まずはマンモグラフィ、これみんなも嫌がる挟まれることによる痛めな検査。
これもしっかり受けないともっと嫌な検査も続くし、まして乳がんになってたりするとなんであの時と後悔することにも遭遇する。
女性は乳がんの検診も是非受けておいてもらいたい。
左胸は部分切除の方の胸、挟まれるとやはり痛い。耐えられないほどでなくて数十秒だからがまん、がまん。
右胸も技師さんの誘導に従い、胸をちゃんと写るようにする高さの調節が大変そう。
なすがまま、なるべく素直に体が検査しやすいようにと心がけた。
エコー検査
技師さんはまず乳がんだった左胸から丁寧に検査をした。
該当の箇所で撮影をしているようだ。脇の方にもいき何度かカチカチと音がする。
右胸も始まる、比較するとやはり左胸の方が時間が長かった。
念入りにされればされるほど、不安はつのる。よく診てほしい反面、何かあるの?と不安と交錯する。
主治医はやさしく信頼している
予約時間を過ぎて、まだかなと思った頃に呼ばれた。
先生は丁寧に診察するので、ひとりひとり時間はかかる。
画像を見ながら、あやしいものはみられないから大丈夫ですよ。
まず、そこから言ってもらえると一気に緊張はやわらぐ。
あーよかった、安心しましたとつい声に出る。
これで2年たちましたね、あの時手術してなかったら…と言われてその後に続く言葉は何だったのか。
とくにその言葉のあとは続かず、自分の頭の中で進行してもっとつらい治療があったのか、もしかしたらこの世にいないこともあったのか。
ぐるぐると考えていた。
運が良かった。
悪性度の高いトリプルネガティブをステージ1で告知されたのは。違和感を感じてから検査も手術も放射線もとんとん進んだ。
乳がんの検査はすぐにできないことも多い。
教会の屋根を見ながら四谷方面へ
会計済ますとほぼ12時前になり、ランチする場所がなかなか思いつかず、とりあえず四谷駅方面へ向かう。
老いも若きも明日は何があるかわからない。やりたいことから、会いたいひとから、おいしいものからたべる。
これが乳がんを経験してさらに思い直したこと。
まずはお昼ごはんを食べたい蕎麦屋へ。帰りにずっと食べたかったかんぴょう巻きを買って帰った。
食べることばかりだね。
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