和歌が浮かぶとき

画像1 それはまあ美味しい海松貝のお寿司をいただいたのです。「はかりなき千尋の底の海松ぶさの 生ひゆく末は我のみぞ見む 」「はかりなき ちひろのそこの みるぶさの おひゆくすゑは われのみぞみむ」(源氏・葵110) ・紫の上の髪を、源氏自ら梳かしてやった時の歌。「果てしない海の底の海松のように髪も身も成長してゆく姫の将来は、私だけが見届けよう」
画像2 今年は、春~初夏のお花を観に行く機会を、よくいただきました。
画像3 毎年大好きで通っている、藤の花の園。
画像4 ぶどうのような大輪、八重黒龍。
画像5 可憐なカタクリ。
画像6 「見ごろと、天気と、人間の都合を合わせている間に、花はあっという間に終わっちゃうからね」よほど山慣れした同行者が呟きました。
画像7 「いたづらにすぐす月日は思ほえで花見て暮らす春ぞすくなき」(藤原興風、古今351) 【通釈】普段過ごす月日は何とも思わないのに、花を見て暮らせる春の日だけは、少ないことが惜しまれてならない。

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