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4Heartsの音声認識パートナー契約について聞いてみたら、「体験から始まる自分ごと」に気づいた

こんにちは。4Heartsの活動に片足突っ込んでいるプロボノサラリーマン組の一員、りょうです。今回は4Heartsの事業・活動の紹介ということで音声認識ツールの紹介パートナー契約について書きます。

私が4 Heartsの活動のサポートをするようになってから1年ほど経ちますが、何度か、代表の那須かおりさんから「紹介パートナー契約」という言葉を聞いていました。ただ、具体的にどういうことをやっているのかよく分かってなかったので、今回のテーマとしてみました。

4Heartsと企業の紹介パートナー契約

4Heartsはいくつかの企業と紹介パートナー契約を締結しています。早速、かおりさん(那須さん)・あいかさん(津金さん)に時間をもらいインタビュー。ところが、「守秘義務契約があるから詳細は言えないんです」とのこと。
あらら、それじゃあ記事が書けないよ・・と思っていたところ、お二人が音声認識ツールについて語りだしてくれました。

音声認識ツールはそれぞれ得意分野がある

現在、世の中で使われている音声認識関連の技術やツールはそれぞれの強みがあって、その力を発揮できるシチュエーションがそれぞれ異なるとのこと。
具体的には、
・web会議に適している
・顔を合わせての会議に適している
・周囲に無関係な音・会話があっても自分たちの会話音声を認識するのに適している などなど。

なるほど、そういわれてみると、私が普段使っている眼鏡なんかもそうやって使い分けてるよなと気づきました。パソコン作業用のブルーライトカット強めの眼鏡、でもそれだと夜はちょっと運転しづらいから普通レンズの眼鏡、ジョギング用の汗をかいてもズレづらいスポーツ眼鏡などなど。

音声認識ツールはどんどん発展してる

「ここ数年で音声認識ツールは大きく変わってきた」とかおりさんは言う。音声認識ツールの発展によって、かおりさんが外部の方と打合せするときには、あいかさんが打ち合わせの間中ずっと手話で同時通訳をする必要があったのが、手話通訳なしでも対応できる時間がかなり増えたようです。

また、「聴覚障害者も以前までは音声が認識されるだけで良いと思っていたんですけど、いろいろなツールが出てくる中で求める機能や品質レベルも変わってきている」とのこと。
たしかに、世の常として、良いものが出れば出るほど、さらに良いものを、となりますよね。

イベントで音声認識ツールを展示。
右に見えているのは、特殊音声が流れて、周囲の音が聞こえなくなる体験が可能なヘッドホン。

でも、ツールは万能ではない

かおりさんとはwebで会議することが多いのですが、web会議に適した音声認識ツールを使っていると、ほぼ支障なくかおりさんと会話が成り立つため(成り立っているように私には感じられるため)、もしかして、そのツールは万能で、どんな場面でも、誰でも同じようにコミュニケーションが円滑に出来るのではと思ってしまうときがあります。

でも実際は、すべてのシチュエーションや用途に一つのツールで対応できるわけではないし、技術発展してきたツールであっても、”誰でも”、”すぐに”ストレスなく使いこなせるわけではないんですよね。

そのことに気づくには、やっぱり自分でも使ってみるしかない。
実際に音声認識で文字起こしされたものを見ると、似た別の言葉で認識されて表示されているかもとか、同じ言葉だけど漢字が異なるものに変換されているかもとか様々な可能性を想定して前後の文脈から補う必要があります。

そのうえで、タイムラグなく会話についていくのはかなり難しいことが分かりました。頭の中でそのような変換(ほぼ同時通訳的な頭の使い方の印象があります)をぱっと行って発言するなんて・・しかも、打ち合わせのあいだ、ずっと続けるのだから、体力的にも相当厳しい・・

体験がすべてをつなぐ、体験から始める自分ごと化の第一歩

やっぱり、自分で体験してみて、その体験が気づきを生んで、気づきが行動につながる、という4Heartsが大事にしている「体験から始まる自分ごと」への転換がここでも重要なんだと再認識。

相手の事情を想像して伝え方の工夫をする(例えば少しゆっくり話すとか、難しい言葉や、音声は同じでも別の漢字を想像しそうな言葉は選ばずに別の言葉にするとか)というのは少し意識してみると普段の生活でも・仕事でもできそうだ。
また、相手に何が困っているか率直に聞いてみるということもできそうだ。

そういうちょっとした気づきと行動が、誰もが暮らしやすい街にしていく一歩になるのかもということにも改めて気づかされる。

藤沢市での実証実験!もうすぐ始まるよ!!

もうすぐ藤沢駅近くで、色々な音声認識ツールを使った実証実験が始まる。そのツールを必要としている人だけが使うということではなくて、コミュニケーションの相手となる人も同じツールを使ってみることで、気づきが生まれて、ツールの活用の工夫もさらに広がっていく。そんな実証実験になると良いな、私も実験期間中にぜひ藤沢まで足を延ばしてみようと思う。

あれ?音声認識パートナー契約について書くつもりだったのに、別の話になってしまった気がするが、まぁ、それも4Heartsの活動になんだか惹かれてその活動に片足を突っ込んでいる社会人プロボノのレポートということでご容赦いただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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