YAPC::Hakodate 2024に行ってLTをさせてもらいました!
こんにちは。chobishiba です。
YAPC::Hakodate 2024で クリエイティブコーディングのLTやってたchobishibaです。
初YAPC参加にドキドキしてたのですがめちゃくちゃ楽しかったです。
前回の広島の様子を配信で見てて、会社の同僚からも楽しかったと聞いて、今年のゲストスピーカーも聞きたい方ばかり。会社からも支援してもらえることになり行くことを決めました。
本編プロポーザルは残念ながら落選でしたが、LTはまさかの当選。
全部の予定を変更して資料を作りを始めました。その間ブースチームが告知パネルを作りかえてくれたり、ブログチームが告知ブログの構成変更してくれたり(この流れRubyKaigi 2024のときにも見た…でも今回は一人じゃない)二度手間になっちゃってるんですが「めでたい!!」と全力で応援してもらえて嬉しかったです。
Day0(前夜祭)
朝起きて自宅を出る直前まで資料を作り、羽田空港でも作り、そして函館でもLT資料作り。
前夜祭に参加できたのはrejectcon前の休憩あたりからでした。函太郎のお寿司とハセガワストアのやきとりをいただけたのでまず順調にご当地を摂取。
第2部:rejectcon
もう本編がはじまったかのような凝縮された時間でした。
デジタルIDウォレットが切り開くHigh Assurance Identity Proofingの未来(kokukumaさん)
本人認証の仕組みは今の仕事とも関わり深いのでても興味深く、今月号のソフトウェアデザインも追っていたのですが、デジタルウォレットについては全然知見がなかったのでお話聞けてよかったです。とくにこれから出てきて欲しいのところは法改正によってやりやすくもやりにくくもなるので注目していきたいなと思いました。
小さな勉強会の始め方、広げ方、あるいは友達の作り方(あらたまさん)
気心の知れた相手とセーブポイントすごくわかる…となりました。カンファレンスの懇親会が憂鬱で仕方なかった頃があって、それが緩和されたのは気心の知れた相手が増えたり、同僚がいてくれたりでちょっと休憩して、さてまた新しい人と新しい機会をと会場を回遊できるなと思いました。
第2部座談会「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」
先達に経験を聞けるのは本当にありがたい。流動性知能は衰える。だけどかわりに結晶性知能は活発になる。変わることはあるでもそんな悪いことではない。
昨年ごろっと環境変えたのはこの先10年この業界で生き残っていきたい気持ちがあったからで、この選択をよいものだといえるものにしていきたいなと思いました。
LTのエールもいただきホテルに戻って練習、残り1分でどこまでいけてたらなんとかなるのか時間の感覚叩き込んだところで就寝。
Day1(本編)
校舎の窓が!テンションあがりますねー!!歓迎してもらってる感がすごい
ブース
「やるなら本気でやろうよ」な普段の会社の雰囲気を見てるので、会社で設営準備を見てた時はあまり何も思わなかったのですが、もしかしてかなりごきげんなブース?と思ってたら場所が大学だったこともあって「なんかうちだけ学祭みたいなことになってない…?」といい出す同僚もいてみんなで爆笑してました。やってる自分たちはとても楽しんでたのですが、きてくださったみなさんも楽んでもらえたならいいな。
トーク
魅力的なトークばかりなのでなんで身体が一つしかないんだと頭抱えてました。もうすでにアーカイブ待ち遠しいです…
深町先生のゲストトーク
コンピューターの歴史。SUNのWSは大学にあって触り放題で面白かったことを思い出したりしながら、過去コンピュータが高価だったから、研究開発には巨額の費用が必要で、だからこそ巨額の助成金が注ぎ込まれた分野が台頭してきた。だとしたらか安価になった現在、低コストで作れるものが急に現れる可能性は十分に考えられるんだなと繋がって、まさに未来を知るにはどこからきたかを理解する必要があるなと。
「プログラミングはアートなのか」という話がありましたが、アートとはなにかは度々考えていて、アートの手段としてプログラミングはありえると思うけど(コンピュータアートが工芸であるという話もありますが)、プログラミングそのもの全てがアートかというとそうではないというのが個人的な考えです。
志の高い、育てておかないと30年後ないと思える会社がないと機械学習に発注するからいいとなってしまう時代。この話を聞いて就職氷河期のことを思い浮かべてしまうわけで、育成には関わって行きたいとあらためて思いました。
プロファイラ開発者と見る「推測するな、計測せよ」(osyoyuさん)
同僚のおしょうゆさんのトークはいつ聞いても面白くてやっぱエンターテイナーだなぁと改めて思いました。場もその場にいた人もアクシデントも全部巻き込んで自分の場にしていく感じがすごい。
プロファイラ開発者だからこそ向き合った「検証可能な」仮説を立てるにはどうしたらいいのか、なんか遅いを主観で判断すると基準がブレるのは本当にそうだなと。だからこそ常に計測していることに価値があって、つまりライフログなのかもしれない。知れば知るほど知らないことが増えていくという話がありましたが、むしろ知らないことがあることに気づくためには知って知って知りまくっていくしかないんだなと思いました(このあとのmozunionさんのキーノートとも重なってた)。
キッチンカー
お昼ご飯はお弁当が終わってたのでキッチンカー(無料交換券がもらえる)
函館ナントカ食堂のカレー(とありましたがハヤシライスも選べたのでそちらに)てつまるケータリング函館のスイーツ(10円パンを選びました)
ハヤシライスは濃厚で、10円パンはカステラとチーズクセになる美味しさでお腹パンパンでその後はカケハシさんのところにコーヒーとふりかえりブックもらいにいきました
くいだおれ太閤のたこ焼きは休憩時間にいただきました。10個からとなってて10個は食べ切れる気がせず、でも予習会で美味しいと聞いてたので食べてみたい…と迷ってたら同僚が同じ悩みをかかえてたことがわかってシェア。美味しかった!!
角先生のゲストトーク
こちらもたのしみにしていたトーク。先生のこれまでやってこられた『けしからんライフログ研究』技術と社会実装の間についてでした。
実は私、社会人大学生をやっていて、ライフログをテーマに扱おうとしたところまではよかったのですが、うまく方向性決まらず悪戦苦闘してたのでした(ほんとはこの日も東京で授業があったのですがYAPC行きたすぎて大学休んでの参加でした)なのでいろんな方向性だったり、意見だったり、今現在の社会認識だったりそういったものを知ることができてよかったです。
役に立つことしようとする真面目な学生さんが多くて「社会にでてから役にたつものやるから、役に立たないものにしようよとはいってる」というお話でしたが、今いる大学でも「仕事でするようなことは仕事のときにすればいい。せっかく大学にいるんだから仕事じゃやらないようなことをやれ」とよく言われます。私も何か"ちゃんとしたこと"や"役に立つこと"をしないといけないような気がしてたのですがクリエイティブコーディングやるようになって、実利からちょっと離れて考えられるようになってきたかなと思ってます。
懇親会でも厚かましいと思いながらも今自分が取り扱ってるテーマについて相談に行ったところ丁寧にコメントいただいて、ほんとYAPCきてよかった…(角先生の知っている先生に指導してもらってるなんて偶然も)
休憩
YAPCしにいこう!って話になり休憩時間にダッシュしました。こちら撮影者私です。はしゃぐしかないような青空の下、笑い止まらない中この写真撮ってました。今思い出しても楽しい。
言語ドキュメントを翻訳し、未来に向けて更新し続ける技術 ~perldocjpを例に~(白方健太郎さん)
翻訳したい言語ドキュメントがあったときにまず翻訳環境をどうするかから始まり、どう快適に翻訳をしていくか、原文と翻訳のペアをどう管理していくかなどのお話。
翻訳プロジェクト、私の周りだとRails Girlsとかp5.jsとかでされてるのをお見かけしてることもあり、どんな工夫が必要になっていくのか興味津々でした。
やるで終わりではなくいかに追随していくかも見越して仕組みを作って行く
下訳として機械翻訳を使うのはありだけど、権利に関することは確かにクリアになってないといけないし、OSSのドキュメントに合う権利になっていないと使えなくなる。みんなの自動翻訳 @TexTra 知らなかったので触ってみようと思います。
クレジットカードを製造する技術(Yuta さん)
カード番号とブランドのあたりは前職でも決済関連やってたので知ってたのですが、カード製造の頃の具体的な話は知らずそんなことがあったのかと聞き入ってました(当時を知る人で座談会しほしい)。「何度かカード作ったんですが」ってさらっと言ってたけど普通ないですよね?
yutaさんの資料はいつもあとから資料だけ読んでも面白いのがすごいなと思います。
そして終わったあたりからもうLTへのソワソワがひどかったですね。なんかうろうろ校舎内徘徊してましたね。
LT
うーたんさん「学生の時に開催したPerl入学式をきっかけにエンジニアが組織に馴染むために勉強会を主催や仲間と参加して職能間の境界を越えていく」大学の恩師と同じ舞台に立つ熱い展開と、自分で勉強会を開催する行動力、バックグラウンドの人が重なり合うYAPCならではの楽しみ方を教えていただきました。
moznionさん の「これはPerl? それともRuby? クイズ〜〜〜!!!!」は勢いがすごいLTだからこそ。簡単なものからはじまり「ところにより」が出てきて崩壊していくのすら美しかったです。さすが。
君田 祥一さん 「TypeScriptエンジニアが感じたPerlのここが面白い!」 ではPerlの新鮮な驚き、わかる…私も今回のLTのためにPerlに触れたところがあるので共感してました。今日ここにいる間に知識が増えたことにより焦っただろうけど学んだからなんだよなぁって思いました。
hirataraさん の「偶然見つけたEncode.pmのバグ」は私もあったなんでこの文字コードで送ってくるの!!UTF-8じゃないの!!体験を思い出しながら聞いてました。終了後実装戻した方がいい?と議論が始まりかけたのもカンファレンスならではの臨場感で楽しかったです。あとお使いのPCがとてもコンパクトで気になりました。
nasa9084さんの「e-book title normalization」は地道すぎる正規化への道。本当にこういうのは規格決まってくれ〜と思うけど自由さも1つの魅力で、プログラミングで工夫で対抗したいところ。こういう面倒なこともしかしたらLLM強いんじゃないかなと掛け合わせるとどうなるか気になりました。
どっかんどっかん大盛り上がり、THE LTってかんじで私のLTで盛り下げてしまわないかものすごくプレッシャーでした。
5分じゃ収まらない内容をなんとか5分に詰め込んだので、内容について別途詳しく補足記事書きたいのです(10/13 追記:書きました)。最初何にも考えずに作ったら50枚超えてまずいとなんとか43まで減らして41までいったけど43に戻って、でもどれも削りたくない…プロダクト的に43ならまぁいいかと(いいのか?)話す速度の方を調整しました。
話し始めたらRubyでマニアックにやってるあたりやリファクタミスったあたりは笑ってもらってたのですがその後シン…っとなってしまって、大丈夫か?もしかして私は大丈夫じゃない話をしてしまってるのか?とハラハラしてたんですが物理展示くらいのときにまた反応返ってきて、あとでXのタイムラインみたらたくさん感想書いていただいてて、大丈夫だったんだーとほっとしてました。
ちなみに今回ドラ係だったhokkai7goさんは昔一緒に仕事してたこともあり、こんなふうにまた交わることもあるんだなと嬉しい共演でした。
キーノート Develop to Survive(moznionさん)
これまでのこと、これからの未来のこと、mozunionさんだから語れること。
私はわりとちゃんと考えれば頭だけでわかる、遅いんだからやる前にしっかり考えないといけないと思ってた時期が長かったのですが、ここ数年やってみたからこそわかる、理解する、むしろやらないと気がつけないことがある、そういうことに遅まきながら気がついて今無心にやっているところです。始めるのに遅い日はない。トークにも出てきた今日が一番若いの精神でいきたいです。
作ったものは潔く捨てていけるようにしたいし、使わないものも作ってみることを厭わないでいたい。そこで何か一つでも気づきが得られたらそれで意味はあったのだと。個人的には、今は使わないけどいつかどこかで再利用するかもしれないと思うと捨てやすいんじゃないかなと思ってます。
あと知識もいつどこで何が役に立つかはわからなくて意外なところで役にたったりするので今何か興味の向くことがあるならどんどんやってみるのがよいなと思います。
クロージング
ベストトークすごい!!なんかもうすごいしか出てこないやら嬉しいやらでわー!!となりました
懇親会
懇親会会場へ移動するバスの後ろの席でクリエイティブコーディングの話されてる方がいてそわそわしてました。懇親会でも「いたー!」とわざわざ探してもらったり話しかけてもらえてこれぞ登壇のご褒美!!
クリエイティブコーディング初めて知ったって方や、まさかYPACでクリエイティブコーディングの話が聞けるなんてって方までいて本当に多種多様な方が参加されてて楽しかったです。
今回のロゴを作られたnagayamaさんともお話しできました!(nagayamaさんが作られたこともこのPostで知れた)
ロゴ(文字)部分が全部45度できてるので、じゃあ背景は斜めといえばな10printでとp5.jsで作られたそうです!
nagayamaさんのことは Processing Community Hangout Japan #01のLT動画を拝見したりossan.fmのリスナーでもあったりもしたので、いろいろお話しできて楽しかったです。
クリエイティブコーディング始めるならどこからがいい?と聞かれてまたどこかにまとめたいですが最初にやってみることとして一番だなと思ってるのはtakawoさんのワークショップテキストです(p5.js)。これやっただけでも色々作れますし、他のクリエイティブコーディング関連本とかブログとかの意味もこれをやったあとだと理解しすいと思います。
あと「よく感想ブログ書いてますよね?」って言ってもらってなんだか嬉しかったです。ありがとうございます。
Day2(観光)
朝ラッキーピエロ。これを食べずに帰れない。もちろんチャイニーズバーガーを頼みました(大満足)着々とおすすめしてもらったものをコンプリートできて満足度が上がっていきました。
北海道立函館美術館と、函館市北洋資料館も行きました。旅先の美術館や博物館に行く好きなんですよね。
五稜郭へも行きました。前に函館来て五稜郭タワー登ったのが、大学4年の夏休みで、その時はソフトウェアの会社に専門職で内定はもらってたものの自分がほんとにやってけるかは未知な頃で、その後色々あったけど、ほんとにいっっろいろあったけど思えば遠くまで来たもんだし来れてよかった。
五稜郭の形見事だなぁ。へーここからも未来大が見えるのか
どの建物かな、あのあたりかなー
YAPCってあるから間違いない!!!
五稜郭の全景見たときよりテンション上がってしまって「あれ、私いつの間にこんなにYAPC好きになってたんだろう」と思いましたが前日あれだけ楽しかったら好きにもなっちゃいますよね。その後五稜郭だけでなく函館山や函館駅などいろんなところからYAPCの発見報告があって、昨日同じ場所にいた人たちが今は同じ場所を見てるんだなーなんかいいなーとなってました。
まとめ
参加してよかったです!想像の何倍も楽しかったです。これも参加しないと味わえなかったことだなと思います。テーマが"Open the future"なのもすごくよかった。このテーマだからこそ聞けたこと、話せたことがあって、「未来」を切り拓くエネルギーをいただけました!
次は来年福岡開催予定のようですが、またその時に「こんなことやったよ!」と言えるように日々手を動かして行きたいです。
開催本当にありがとうございました。運営をはじめとしたスタッフのみなさま、スポンサーのみなさま、スピーカーの皆様、そして交流できた参加者の皆様ありがとうございました!
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